人生という名の夏休み

旅、花、庭、畑…、備忘録代わりの写真日記

明礬温泉 鶴寿泉

別府七湯のひとつ明礬温泉。
小さな旅館が並ぶ一角に位置する、共同湯「鶴寿泉」のたたずまい。

20170716 kakujyusen 90

鶴寿泉
大分県別府市明礬3組
営業時間:午前7時~午後8時 寸志

時刻は午前6時50分。
7時からの営業開始前とあって、周囲には誰もいない。

手持ち無沙汰の中、周囲を見回すと、すぐそばの空き地で、温泉の蒸気が吹き上げている。

    20170716 kakujyusen 160

家並みのそこかしこから湯けむりが立ち昇る、別府ならではの光景が見られる。

午前7時少し前、鍵を持った管理人さんが現れると、どこからともなく一番湯を求める常連客が集まってくる。

狭い脱衣所から浴室へ入ると、正方形の湯舟に青磁色の湯がたたえられている。

    20170716 kakujyusen 150

泉質:酸性含鉄 硝酸塩泉  源泉温度:61.8度  PH:1.7

湯舟に近づくと、湯の色は白く濁ったような色合いに変わり…

20170716 kakujyusen 140

管の先から静かに流れ出る湯からは、硫化水素臭が漂う。
源泉温度が高く、酸性度も高いため、肌にキツイかなと思いきや、意外にマイルドな浴感。

地元の方達が大切に守り、受け継いできた共同浴場で、朝一番の綺麗な湯に包まれる至福の時…

20170716 kakujyusen 120

「豊の国」の真髄に触れる、早朝の湯浴み。


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  1. 2017/07/29(土) 18:43:01|
  2. 大分県の温泉
  3. | コメント:0

岡城跡

遠く、祖母山を望む石垣…

201707 okajyoshi 140

どこか古代ギリシャ風の佇まいを感じさせる大分県竹田市、岡城址。
一説によると、平安時代末期の1185年、この地を治めていた緒方氏が、兄・源頼朝に
追われていた義経をかくまうのに築いたとされる。

城跡は、白滝川べりの丘の上に、東西2.5㎞にわたって広がり、駐車場からは、重厚な
石積みの階段をゆっくり登っていく。

     201707 okajyoshi 115

竹田で少年時代を過ごした滝廉太郎が作曲した「荒城の月」で知られるが、訪れた7月中旬、
月夜の憂いとは裏腹に、突き刺すような夏の陽射しが、石を焦がしている。

こちらは、江戸後期以降、本丸に代わってもっぱら政務の中心であったとされる西の丸。

201707 okajyoshi 155

明治維新によって建物は破壊され、今は往時を偲ぶものは何も残っていない。

石垣の縁に立つと、濃い緑の奥に浮かぶ九重の山並み…

201707 okajyoshi 150

足元の石垣は切れ落ち、眼下に駐車場が広がる。

      201707 okajyoshi 170

薩摩軍との戦火をはじめ、幾多の台風や地震、大火にも見舞われたという岡城跡。

廃城ののちも、ゆるぎない堅牢さゆえ、幾多の歳月を越え、平成の世に残る石垣…

201707 okajyoshi 130-2

いや、歳月を越えたのではなく、取り残されてしまった…
のかもしれない。



 
  1. 2017/07/27(木) 21:10:17|
  2. 国内旅行
  3. | コメント:0

中島公園河川プール

目の前に広がる、なんとも不思議な光景…

201707 nakasimakoen 90

川の流れの一画にモルタルが張られ、川と一体となってプールになり、多くの家族連れで賑わっている。

大分県竹田市、湧水に恵まれたこの土地で、市民に親しまれている河川プール。

201707 nakasimakoen 120

よく見るとプールには小魚の群れも泳いでいる。

中でも圧巻なのは、このすぐそばの名水・河宇田湧水から流れ出た水をそのまま利用したスライダー…

     201707 nakasimakoen 140-6

幼いこどもから大人までが、無邪気にスライダー遊びに興じている。

     201707 nakasimakoen 130-2

川の流れは、湧水からの大量の清水と相まって、清らかで…

      201707 nakasimakoen 150

膝下まで川の流れに足を浸してみたものの、あまりの冷たさに1分も持たずに退散…(笑)

持っていたコーヒー飲料を冷やしてみたら、数分間で充分に冷えており、

      201707 nakasimakoen 160

水温のせいか、周辺の木陰の下にたたずんでいても、随分涼しく感じられる。

豊富な湧水、清らかな川の流れを利用した極上のプール。
ここで遊び、育った子どもたちは、将来、都会へ出た時に、塩素臭の強い、芋の子を洗うような
遊園地のプールにさぞやがっかりし、故郷の河川プールのことを思い出すのだろうか…

本当の豊かさとは何か…

    201707 nakasimakoen 180-2

改めて考えさせられる夏の日…


 

  1. 2017/07/25(火) 20:56:54|
  2. 水辺の旅
  3. | コメント:4

原尻の滝

田畑の中を緩やかに流れていた緒方川は、道の駅の裏手に回ると、突如として大きな瀑布に…

201707 harajirinotakli 100-2

「大分のナイアガラ」との愛称を持つ原尻の滝。その幅120m、高さは20mに及ぶ。

遊歩道脇の階段を下りて、滝壺に近づいてみる。
ナイアガラにちなんで、少し亜熱帯風に…

201707 harajirinotakli 120

このあたりも大雨に見舞われたはずなのに、水量はやや少なめ。
とはいえ、滝の落ちる音、湧き上がるミストに気分が高揚する。

ちなみに、お気づきだろうか、向かって左側2本の流れの上に人影が見えること…

自分も滝の上から眺めて見たくなり、薄いコンクリート橋が渡された滝の上へ…

201707 harajirinotakli 150

足を滑らせれば、一巻の終わり…。そんな際どい場所から、滝を覗きこんで見る。

201707 harajirinotakli 170

こちらは広い幅を持った本流側…

201707 harajirinotakli 180

絹布が垂れるような滝も魅力的だが、盛夏には豪快に飛沫を上げながら流れ落ちる滝が良い。

盛夏の昼下がり、滝の流れる風景…

201707 harajirinotakli 110-2

マイナスイオンに身を包まれる幸せ。



 
  1. 2017/07/23(日) 20:15:41|
  2. 水辺の旅
  3. | コメント:2

明正井路第一拱石橋

大分県と宮崎県境の県道を進むと、忽然と現れる石橋

201707 rokurenbashi 100

正式名称、「めいせいいろだいいっこうせっきょう」

名水の里で知られる大分県竹田市、その里山を潤す灌漑用水がほとばしる橋は、古代ローマの遺跡を連想させる。

201707 rokurenbashi 157

全長78m、石造りの水路橋として長さ日本一を誇る橋を支えるアーチは六連…

201707 rokurenbashi 120

通称「六連橋」の名は、これに由来する。

大正8年に竣工した重厚な造りの橋には、当時の人々の断固たる意志のようなものを感じる。

      201707 rokurenbashi 160

竣工以来、百有余年、田畑を潤し続けてきた現役の橋…

201707 rokurenbashi 147

良い仕事とは何かを考えさせられる。



 

  1. 2017/07/21(金) 22:51:09|
  2. 水辺の旅
  3. | コメント:2

豊の国紀行 「沈堕の滝」

轟音を立て、柱状節理の間を流れ落ちる滝…

201707 chindanotaki 100

豊かな水量が、夏の陽射しを跳ね返す白いレースとなって眩い。

禅僧・雪舟が描いたことで知られる瀑布には、対をなす雌滝があり…

       201707 chindanotaki 101

滝壺には、虹が彩りを添える。

201707 chindanotaki 102


湧き上がる天然のミストに包まれつつ、濃い緑と水の競演の中、しばし涼感に満たされる。

      201707 chindanotaki 104-5

豊の国、盛夏の水辺…



 

2017年7月の3連休、大分の旅の記録を綴ります。

  1. 2017/07/18(火) 22:13:28|
  2. 水辺の旅
  3. | コメント:0

中央アルプス 空木岳・池山尾根(2)

自分にとって、体力のピークはいつだったのだろう…

年々わずかずつ衰えを感じながらも、日帰りで3,000m峰を往復する気力や体力は、同年代に比べても、
まだまだ勝っているだろう…という自負がどこかにあった。
2017年初の百名山に、中央アルプス・空木岳の往復を選んだのも、それを確かめたい気持ちからだった。

登山口から5時間でたどり着いた、空木平の避難小屋。

201707 utugi 501

ここから頂上までのコースタイムは45分。行く手には雪渓が点在するのが見える。

小屋の前には、雪渓を源流とする沢が流れ…

   201707 utugi 280
          201707 utugi 290

高山植物の花もあちこちに見られるなど、休息にちょうどよい場所である。
沢のしびれるほど冷たい水で顔を洗い、さらに進み始めると、雪渓が繰り返し、繰り返し現れる。

201707 utugi 506
         
アイゼンなしで進めるものの、やはり歩きにくく、なおかつ、端の方は雪解けが進み、時折、数十cmも
足が沈みこんでしまう。

さらには、時折の強い陽射しが反射光となり、目を開けるのも辛くなる。
何より、思いのほか空気が薄く、息が上がり、思うように進めなくなっている。

思えば、途中、ヨナ沢の頭と呼ばれる地点で共に休憩していた青年が、「空気が薄いですよね。」と
発した時には、半信半疑であったのだが、もはや、数歩進むだけで、呼吸を整えないといけないほどの
空気の薄さに感じる。

この時期特有のものなのか、車中泊の睡眠不足のせいか、自分の心肺機能の衰えなのかはわからない。
とにかく空気が薄く、2、3歩進んでは、立ち止まり、山頂を仰ぐ。
距離は進まず、時間だけが過ぎていく。

      201707 utugi 165-2

そんな辛い登りで、ふと、末期がんを患いつつ、東日本大震災の被災地の高校生を、富士登山に引率していた
田部井淳子氏のドキュメンタリーが思い浮かぶ。

もはや思いどおり動かない身体で富士に挑み、懸命に高校生を励ます田部井氏。

「一歩一歩進めば、必ず頂上にたどり着くことができるんだよ。」
「登ったところでしか味わえない空気や風景があるんだよ。」
「(登りきったことで)達成感や新たな発見があるんだよ。」

既に最期の時を覚悟した田部井氏の魂の言葉は、自分も心から共鳴するものであり、また、それらは
長い人生を生き抜く上でも、通じるところがあるように思う。

疲労困憊の中で、ぼんやりとそんなことを考えながら、結局、空木平からは標準の倍近い時間を要し、
ようやく稜線へたどり着く。

そこからさらに、ザレて歩きにくい道を一歩一歩、じりじりと進むと、やがて登るべき地面がなくなり、
空が大きくなる。

201707 utugi 300

ようやくたどり着いた空木岳山頂。時刻は午前11時半。

あいにくガスが湧き上がり、宝剣岳方面の稜線や、南アルプスの姿は眺められない。
それでも西側の木曽谷方向は視界が開け…

201707 utugi 310


南側に続く、南駒ヶ岳方面への縦走路が、ガスの間に見え隠れする。

201707 utugi 505

ひとしきり写真を撮り終え、昼食を摂ったものの、蓄積した疲労はなかなか消えない。

山頂まで登りきったら、下らなければならないという自明の理を前に、これまで感じたことのない不安を覚え始める。

普段どおりなら、標準コースタイム4時間5分に、通行止の迂回による30分を加えても、5時までには車に戻れる
とは思うものの、今回ばかりは、途中で動けなくなるのでは…などと不安がよぎり、わずか15分足らずで頂上を
あとにする。

帰路は、雪が多く難儀した空木平経由のルートを避け、駒石などの巨岩が並ぶ稜線を下る。

201707 utugi 320

先ほどまで苦しめられた息苦しさも吹き飛び、快適に進む。

とはいえ、大地獄、マセナギ、水場と来た道を戻り、歩行時間が9時間を超えたあたりから、古傷の右ひざが
痛みだす。

歩幅を変えたり、スピードを緩めたり、だましだまし歩き続けると視界が開け、本来の林道終点に出る。

201707 utugi 508

通常なら、ここで車に乗り込むことができるものの、ここからさらに30分下らなければならない。
これが、精神的、肉体的にかなりこたえる。

最後は、足をひきずるように登山口に戻り、林道を登り返して駐車場へ。

そこには、朝の混雑が嘘のような静寂の光景が広がる。

201707 utugi 507

時刻は午後4時20分。
出発から11時間余りの日帰り登山は、ようやく幕を閉じた。



 
  1. 2017/07/15(土) 17:02:01|
  2. 百名山 【関東・甲信越】
  3. | コメント:2

中央アルプス 空木岳・池山尾根

車中で目ざめ、スマホの画面を確認すると、午前4時18分。
あたりはすっかり明るくなっている。

前夜、仕事帰りに新幹線で名古屋に向かい、レンタカーで中央道・駒ヶ根ICを経由し、
登山口の林道終点にたどりついたのが、午前1時過ぎ。
その時点で駐車場は、ほぼいっぱいだったが、路肩に停めるほどではなかった。

ところが、寝ぼけ眼で見るフロントガラス越しの光景に、いっぺんに目が覚める。

201707 utugi 1

路肩に停まる車の列が、駐車場の入り口から林道に向かって連なり、離合するにも
ギリギリのスペースにまで車が停められている。

さらに下方からは、車が次々に上ってきており、駐車場に入れずUターンする車と
重なり、カオス状態である。

訪れた2017年7月上旬、この先、林道は約2km近くにわたり通行止めになっており、
本来の終点の駐車場が使えなくなっている影響かもしれない。
時ならぬ混雑に驚くとともに、夜中のうちに駐車場まで着いておけたことに安堵する。

ウォーミングアップののち、駐車場から500mほど下った登山口に向かう。

201707 utugi 2

林道通行止による迂回のロスは、時間にして片道30分、往復1時間…。
この時は、軽く考えていたが、この負担増があとで重くのしかかってくるとは、夢にも思わず、
早朝5時の白樺の森を、小鳥のさえずりを頭上に聞きつつ、軽快に進む。

201707 utugi 3

途中、分岐点で遊歩道コースと、池山の頂を踏むコースとに分かれるが、距離的には同じ。
自分は、緩やかな遊歩道コースを進み、道が再び合流したあとに現れた水場で喉を潤す。

201707 utugi 6

地図上の標準コースタイムは、駐車場から山頂までの往復で、10時間以上。
飲用に、1リットルの緑茶、凍らせたペットボトル飲料500mlを持参したものの、まだ不安で、
空に近い水のペットボトルがあったので、目いっぱいに満たした。

この先、マセナギと呼ばれる地点を過ぎると、大地獄、小地獄と呼ばれる鎖場に差し掛かる。
鎖が設置されている岩壁は、よじ登る高さとしては20m足らずだが、その足元がスッパリ切れ
落ちた断崖になっており、緊張を強いられる。

201707 utugi 2- 90

この鎖場と梯子の連続に、奈良・大峰山系の大普賢岳の急登が思い浮かぶ。
大地獄を突破したあと、一旦、鞍部まで下るところも、小普賢岳あたりのルートに似ている。

自分は、山の難所に差し掛かると、無意識のうちに過去の難所を思い浮かべ、比較している。

「あれだけの難所を越えたんだから、この程度なら楽勝だ…」
「ここは、◯◯越よりキツイ。でも、ここを越えれば、視界が開けるはず…」

などと、結局、どこかで山登りを人生に重ね合わせているんだなと自覚している。

ヤセ尾根の区間を突破すると、右手には、宝剣岳に続く中央アルプスの主稜線が木々の間から見える。

201707 utugi 1- 90

やがて、登り始めから5時間が経ち、空木平に差し掛かると、はるか彼方に目指す空木岳の山頂が、
ようやく姿を見せる。

201707 utugi 5

…と、ここまではすこぶる順調だったが…
(つづく)



 
  1. 2017/07/13(木) 20:36:56|
  2. 百名山 【関東・甲信越】
  3. | コメント:2

梅雨明け間近… 空木岳・池山尾根

小鳥の鳴き声を頭上に、軽快に進む早朝の森…

      201707 utugi 10-2


絶えず清水が流れ込む水場の木枠には、苔がびっしりと張り付く。

201707 utugi 140


ヤセ尾根のクライマックス「大地獄」、冷や汗の鎖場を振り返って見下ろす。

      201707 utugi 175-5


曇天の稜線に鎮座する巨岩の列…

201707 utugi 180


茶色く煤けたような雪渓…

      201707 utugi 165-2


湧き上がるガスに浮かぶ縦走路…

201707 utugi 150

梅雨明け間近、中央アルプス・空木(うつぎ)岳



 


日帰り11時間に及ぶ登り下りの翌日、不覚にも筋肉痛に…(笑)

山行記録は、後刻ユルユルと。


  1. 2017/07/09(日) 15:27:52|
  2. 百名山 【関東・甲信越】
  3. | コメント:0

光と陰  奈良・長谷寺(その参)

長谷寺・本堂下の紫陽花…

2017062 hasedera 1500


ご本尊「十一面観世音菩薩」の前から垣間見る初瀬の谷…

        2017062 hasedera 800


鏡のように磨き抜かれた床

2017062 hasedera 900-2


賓頭盧(びんづる)尊者像脇の常夜灯

        2017062 hasedera 650


「枕草子」をはじめ、「源氏物語」「更級日記」に登場するとともに、紀貫之ら多くの歌人によっても詠まれた長谷寺

2017062 hasedera 950


「人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける…」

2017062 hasedera 1000-2

紅葉の折にも足を運びたいと思わせる、趣深い初瀬の寺…



 

  1. 2017/07/01(土) 13:21:03|
  2. 紫陽花
  3. | コメント:2

プロフィール

HAM1826

Author:HAM1826
季節の草花、温泉、旅行記をはじめ、自分の気に入っている風景を写真日記風に綴っています。

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