人生という名の夏休み

旅、花、庭、畑…、備忘録代わりの写真日記

山上ヶ岳から龍泉寺

大峰山・山上ヶ岳から見る洞川方面の眺め…

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右側には、大天井岳の端正な山容も見えます。
このさらに右奥方向に位置する吉野から、山上ヶ岳を経て、今回断念した大普賢岳へと、稜線上に道が続きます。

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道は、さらにその先、近畿最高峰・八経ヶ岳、釈迦ヶ岳を経て、遠く熊野本宮まで続く…
これが、「大峯奥駆道」と呼ばれる修験道のルートです。

実は、今回の山歩きは、これまで途切れ途切れながら、歩いてきた奥駆道をつなげようと、今まで
歩いていなかった山上ヶ岳から大普賢岳をめざしたのですが、前述のとおり、時間切れで断念…(笑)

遠くない時期に再訪することを心に決め、下山を開始します。

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山上を彩る紅葉を惜しみつつ、登ってきたレンゲ辻からのルートを引き返します。     
レンゲ辻手前の鎖場からは、レンゲ坂谷に広がる紅葉に足を止めつつ…  

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林道奥の駐車場まであっという間に下山。

時刻はまだ午後2時前とあって、帰り道に洞川の龍泉寺へ再び足を運びました。

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朝の弱い光を浴びていた紅葉とは、風情も異なる赤やオレンジの葉…

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水面の光を映すモミジ…

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午後の光を透かす感じが、とても優しい印象です。

この龍泉寺には、役小角の伝説とは別に、もうひとつの哀しい言い伝えがあります。

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洞川の村はずれに暮らしていた貧しいながら、正直な男・茂助が、山での仕事の帰りに、生き倒れになっていた
娘・おきぬを助けます。
茂助の懸命な介抱の末、元気を取り戻したおきぬは、1日、2日と留まるのち、茂助のもとを立ち去りがたくなり、
二人は自然な流れで夫婦となります。

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やがて、仲むつまじく暮らす夫婦の間に、玉のような男の子を授かります。

周囲がうらやむほど幸福な暮らしを送っていた日のこと、おきぬは茂助に、今後、山から帰ってきた時には、
必ず、「帰ったぞ」と声をかけてほしいと懇願します。

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しばらくそのとおりにしていた茂助でしたが、ある日のこと、おきぬを驚かしてやろうと、黙って家の中に入りました。
するとそこには、部屋いっぱいにとぐろを巻いた大きな白い蛇の姿が…

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正体を知られた以上、もう一緒に暮らせない、子どもとも別れて池の中に戻らなければならないと涙する大蛇のおきぬ…
「どうか、この子を頼みます。泣いた時には、これを舐めさせてください。」と、自分の片方の目玉を渡し、姿を消します。

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子どもが成長するにつれ、小さくなった目玉が、やがて消えてなくなってしまうと、再び白い大蛇が茂助の前に現れ、
残っていた目玉も、子どものためにと差し出します。

そして、最後に茂助にお願いをします。
「両目がなくなり、これで昼も夜もわからなくなりました。どうか朝に3つ、夕に6つの鐘を鳴らしてください…」

茂助は、その後、池のそばに龍王堂を設け、大蛇のおきぬの願いどおり鐘をついたとのこと…

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龍泉寺では、今も朝に3つ、夕に6つの鐘の音が響きます。


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  1. 2015/10/28(水) 22:30:28|
  2. 近畿の山
  3. | コメント:4

レンゲ辻から山上ヶ岳 奈良・大峰山

人通りのない朝の洞川を抜け…

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清浄大橋の脇から、山上川の支流・川瀬谷に沿って、林道の終点までやってきました。
4台程度は停められそうな空間ですが、平日の朝とあって、他に車はありません。

ウォーミングアップののちスマホを見ると、時刻は既に9時20分…。
ここからレンゲ辻、山上ヶ岳を経て、大普賢岳まで往復する予定ですが、所要時間は8時間半。
「時間的にマズイな…」との思いが頭をよぎります。

駐車場奥の登山口から、急な階段を登り始めると…

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左手の杉林の間から、七色に色づく紅葉の山肌が見えます。

この登山道は、昭文社の「山と高原地図」で、「レンゲ坂谷」と破線でしか描かれていないルート。
途中、黄葉が浮かぶ川を渡り、対岸に出て…

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           201510 sanjyogatake 127-500

高巻きしたりと、誰もいない道を黙々と進みます。

余談ながら、このところ晴天が続いたせいか、足元の落ち葉は乾き切るなど、谷筋は相当に乾燥しており、
歩むに連れ、喉の渇きも普段以上に感じます。

やがてルートは、石が積み重なる斜面を、木の幹や枝に巻きつけられた赤いテープを目印に進むように…

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いわゆる「ルート・ファインディング」の力量が問われるところですが、駐車場から歩き始めて50分余り、
そろそろレンゲ辻の稜線も近い頃に現れる、この大きな岩…

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はっきりとした踏み跡が右手に続くものの、それはけもの道。
自分もうっかり進んでしまい、この先の斜面に道がないことを確かめ、戻るハメになりました。

ロスタイムがもったいないなと思いつつ、赤く色づく木の実に見入ったり…

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斜面一面に現れるシダに足を止めつつ進み、頭上に稜線の光が見えると、ようやくレンゲ辻に出ます。
時刻は10時30分過ぎ。
はるか遠くに、めざす大普賢岳のピークが霞みます。

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ここからあそこまで、往復の標準コースタイムは、6時間40分…。
この日の日没は午後5時15分であり、自分の脚力なら「8掛け」でギリギリかなと思案するも、
なかなか気持ちがノリません。

11時までに山上ヶ岳に着けたら、大普賢岳まで行こう…、そう改めて決心したものの…

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       201510 rengetuji 111-500

山上ヶ岳山頂の笹原が見えるこのあたりで11時を迎え、時間的に限界が見え始めます。

さらには、笹原の中に続く登り坂で、道をふさぐように横たわるアオダイショウに遭遇…orz
蛇が大の苦手の自分、10月下旬の標高1,700mの稜線で、まさか出会うこともなかろうと思っていただけに、
情けないことながら、すっかり気持ちが萎えてしまいました(笑)        

やがて、登山道は清浄大橋からのメインルートに合流し、山頂へ到達。

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             201510 rengetuji 114-500

笹原の向こうには、角のような大日山をはじめ、稲村ヶ岳、弥山・八経ヶ岳、仏生ヶ岳、釈迦ヶ岳に続く、
大峰の山並みが折重なります。

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雄大な眺めを前に達成感を覚え、今日はもうここ、山上ヶ岳までの往復に留めようと心を決めます。

時間的に余裕ができたので、修験道の開山時期を過ぎ、閉鎖された宿坊の周囲を散策してみることに…。
不動明王像の脇で色づくのは、ドウダンツツジ…?

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青い空を背景に紅く輝く葉を見ていると、往復8時間以上の行程を、半分以下で留める弱気な判断を…

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黙って支持してくれているような心地がしました。


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  1. 2015/10/24(土) 20:26:03|
  2. 近畿の山
  3. | コメント:4

錦秋 奈良・龍泉寺

奈良・大峰山への玄関口、天川村洞川(どろがわ)。
霊峰・山上ヶ岳の登頂前に、龍泉寺にお参りに立ち寄りました。

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境内では、銀杏の葉が、朝日を浴びて黄金色に輝き…

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洞川の街を見下ろす山肌の紅葉に、明るい彩りを添えています。

修験者の拠点として、真言宗醍醐派の大本山として、山号もずばり「大峰山」を名乗る龍泉寺。

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修験道の祖、役小角(えんのおづの)が、この地に泉が湧くのを見つけ、そばにお堂を建てたのが
起源とされ、境内には、泉から湧き出た水を湛える大きな池が広がります。

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朝日がまだ十分に射しこんでいないため、ややくすんだ印象の紅葉。
洞川は、周囲を山に囲まれ、細く長い谷の底に広がるため、陽の当たる時間帯が短いように感じます。

とはいえ、角度を変えると…

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燃えるような紅葉も見られます。

お地蔵さんの背景の紅葉は…

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明るすぎて、お地蔵さんの顔が真っ黒になってしまいました。^^;

ちなみに、ここ洞川で例年開かれる「もみじまつり」、平成27年は11月7日・8日の予定ですが、
今の時期にここまで色づくと、それまでもつのかな…と、部外者が余計な心配してしまいます(笑)

こちらは、池のほとりに建つ「大峰山第一水行場」の石碑

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竜の口からは、前述の役小角が見つけたという「清浄水」なる水が注がれています。
水に手で触れてみるといつも冷たいと感じますが、ここで修験者達は全身を水に浸けて念仏を唱える
水行をされ、山上ヶ岳をめざすのが常です。

役小角像が見守る池のほとりでお参りを済ませ、いざ大峰の山へ…

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明るい朝の出立です。


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  1. 2015/10/22(木) 21:39:02|
  2. 紅葉
  3. | コメント:4

ススキ揺れる稜線 大阪・岩湧山

風に揺れる銀色の穂…

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大阪と和歌山の府県境、和泉山脈を背景に輝く岩湧山のススキ…

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振り返れば、金剛・葛城の山並みと、遠く大峰の主稜線がかすむ稜線

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風はすっかり秋色…

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毎年、岩湧山で繰り広げられる秋の営み

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明るい稜線に広がる銀色の海原…

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胸を広げて深呼吸したくなる眺めです。


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  1. 2015/10/20(火) 22:37:18|
  2. 近畿の山
  3. | コメント:7

秋桜に集う同志…

畑への道すがら、色づいたミカンを見つけました。

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このあたりはミカンの栽培が盛んで、実の色づき具合で季節の変化を実感します。

この日も畑でニンジンの雑草を抜き…

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              201510 hatake 500

キャベツもしっかり結球し始めているのを確認しました。

実はこの日、畑に出向く前に、先日記事にしたものの、風で揺れて苦戦したコスモス畑へ
再び足を運びました。

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朝から風もなく、雲ひとつない青空…

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真上から照らされる昼間と違い、斜めに射す朝日の加減もいいなぁと感じながら、パシャパシャと…

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薄紅色もさることながら、この白も…

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青空に映えるように思います。

この時、午前9時過ぎ…

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活動時間帯なのか、多数のミツバチが、花から花へとブンブン飛び回り…

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一心不乱に蜜を集めています。

最近、激減したと言われるミツバチ、実はこのあたりには有名な養蜂家があるのですが、
もしかすると純粋な野生種ではなく、養蜂家の働きバチなのかもしれません。

このあとは、逆光で花びらを透かしてみたり…

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オーバー気味にしてみたり、休みの朝のひと時、コスモスと戯れていました。

…ということで、働きバチ同志よ…

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ともに頑張ろうぜ(笑)


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  1. 2015/10/18(日) 20:48:57|
  2. 秋桜
  3. | コメント:4

きのこの山 奈良・口千丈山

15年近く愛用した登山靴が、薬師岳でパックリ口を開けてしまったので、新しい登山靴を購入。
その足慣らしを兼ねて、奥高野の伯母子岳をめざしてやってきました。

高野龍神スカイラインから、雨に濡れた林道を走ること15分余り、登山口の脇に車を停めるも…

   201509 kuchisenjyo 100

紅葉にはまだ早いこの時期、先客は林道の奥に車が1台あるのみです。

さて、新しい相棒である靴。
衣類や道具に無頓着な自分にしては珍しく、登山靴にはこだわりがあり、好日山荘であれこれ
1時間近く履き比べ、 「SIRIO(シリオ) 」のP.F.430を選びました。

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内張りのオレンジがアクセントのハイカット・タイプで、ソールはビブラム仕様。
重さは590gとありますが、実測してみると670g。差はなんなんだろうと気になるものの(笑)、
これまで履いていた「Zamberlan(ザンバラン)」の760gに比べ、10%以上の軽量化。
また、イタリア製でありながら、日本人の足に多い幅広、甲高仕様になっています。

真新しい靴に足を通し、改めて感触を確かめます。

   201509 kuchisenjyo 101

明らかに軽い上に、足の甲の部分も窮屈さがなく、すんなり履けます。
こんなに楽なら、もっと早くに買い替えれば良かった…などと考えてしまいます^^

新しい道具に弾む心を抑えつつ、歩き始めます。

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道はブナやコナラなど広葉樹が多く、明るい森に緩やかなアップダウンが続きます。

歩き始めると、雨上がりのせいか、キノコが目につきます。

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ん~、名前がわからないキノコ達ばかり…^^;
これらが食べられるかどうかを知っていれば、楽しさも倍増なんだろうね(笑)  

このあたり、地面に生えるキノコより、圧倒的に木の幹につくキノコが多く…          
              
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こんな大きなキノコがびっしりついた幹が至るところに。

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ツキヨタケの仲間?
野生のシイタケに似ているツキヨタケは、中毒例も多いとのこと。
そもそも食べられるキノコなら、林道からアプローチも良い登山道にこんなに残っていないでしょうね。

見上げると、雲はだんだん切れていき…

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赤い木の実にも、午後の光が射しています。

どこまでも緩い坂が続く登山道、この先に進むと、樹の幹にびっしり張り付いたキノコに出会いました。

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ネットで調べてみましたが、ヤキフタケというのでしょうか…

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いやはや自分で写真をアップしておきながら、気持ち悪すぎて、正視できません…orz
「きのこの山」と言いつつ、毒キノコっぽいのが多く、とても「食べ盛り~♪」とはいきませんな(笑)

…と、どこまでもユルユルモードの山歩き…。
実はこの日は、昆虫フリークの愚息が一緒で、途中、随所で昆虫を探索するのに付き合っていたこともあり…

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伯母子岳の登頂は諦め、結局、この先の牛首山の手前で引き返しました(笑)

肝心の新しい靴の履き心地の方は、とにかく軽くて、快適…。
足首に当たる部分が、ザンバランに比べ柔らかい所が気になるものの、これなら長時間の山歩きも楽々で…
…って、もうアルプスのシーズンは終わりですやん ^^;

林道を引き返すと、奥高野の護摩壇山を背景に…

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ススキの穂が優しく揺れていました。

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  1. 2015/10/17(土) 16:28:43|
  2. 近畿の山
  3. | コメント:4

実りの秋、コスモス…

風に揺らめく黄金の稲穂…

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我が家の畑の周囲も、すっかり実りの秋を迎えています。

2015年10月の3連休、この日は、サツマイモの収穫に出向き、大根やニンジンの畝の草抜きを終え…

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車で5分の下赤阪の棚田へ出向いてみましたが、既に稲刈りは終わり、はさ掛けをされていました。

翌日、再び畑へ出向いた帰りに、コスモス畑へ寄り道…

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地元JA青年部が作られているコスモス。
この日は風が強く、いろんな方向に揺れる様は、まるでダンサー

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風が収まるのを待つものの、なかなかタイミングが合いません。
ついには、枝の下の方を指でつまんだり…(笑)

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この時期、ブログでも被写体として多数見かけるコスモス。
車でラジオをかけていても、定番として流れてくるのが、山口百恵の「秋桜」。

子どもの頃は、なんか暗い歌だな…などと思っていましたが、年を重ねるにつれて、
その歌詞の風景を思い浮かべつつ、じっくり聞き入ることが多くなりました。

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…などと、風に揺れるコスモスを前に、オッサンのくせに乙女チックな気分になり…

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1本10円のコスモスを10本余り、摘んで家路につきました(笑)

風に揺れるコスモスの花…

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秋の気配は、いよいよ深まりいくようです。


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  1. 2015/10/14(水) 22:51:56|
  2. 秋桜
  3. | コメント:10

「はまゆ」 和歌山・勝浦温泉

「ホテル浦島」や「ホテル中の島」など、大規模ホテルの存在感がひときわ強い勝浦温泉にあって、
湯量豊富な天然温泉を用いた公衆浴場がこちら…

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「はまゆ」

所在地:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦970番地
営業時間:13時~22時
入浴料:大人320円 こども130円
毎月7日・22日休み (2015年9月)

温泉地の公衆浴場には珍しく、午後のみ営業の「はまゆ」。
ホテル浦島やホテル中の島への渡船が発着する波止場から、海沿いを徒歩で数分、JR紀伊勝浦駅からでも
ゆっくり徒歩15分ほどの、小さな入り江の奥にあります。

良質な勝浦温泉を源泉かけ流しで楽しめる公衆浴場とあってか、入り口脇に掲げられた分析表示もどこか誇らしげ… 

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動力揚湯とはいえ、湧出量毎分104リットルにも達する自家源泉を持つようです。

真新しいのれんをくぐり、番台でテレビドラマを観ているオバさんに入浴料を渡し、脱いだ靴を下足箱に入れると、
そこは昭和レトロ感が漂う脱衣所…

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年季の入ったロッカーは、簡易ながら鍵もついており、その上部には、常連客のものと思われるシャンプーや
ソープ類が入った手さげカゴがいくつも見られます。

夕方の混み合う風景を想像しつつ、ガラガラと戸を開けると…

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泉質:含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉  源泉温度:43.6度  PH:8.4

誰もいない浴室にドーンと長方形の湯舟が鎮座し、そこに透明な湯がこんこんと注がれています

表面張力いっぱいまでたまった奇麗な湯は、タイルの縁からこぼれ出て…

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浴室の床を静かに流れています。
いつもながら、こういう光景は、温泉を楽しむ中での至福の眺め…と言えば、やや大げさでしょうか(笑)

脱衣所に掲示されている温泉分析書によると、「弱硫化水素臭」とありますが、しっかりとした硫化水素臭が
鼻孔をくすぐります。
(余談ながら、脱衣所の分析書では、「源泉温度、46.3度。湧出量、毎分106リットル」となっていました。
入り口脇の看板より、実力は上回るのかも…^^;)

ともあれ、海辺の温泉ながら、塩っぽい風味やベタつき感はなく、熱いことが多い湯の温度も、この日はさほど
高くなく、熱い湯が苦手な自分でも、ゆったり肩まで浸かり、肌に優しくマイルドな浴感を楽しめます…

それにしても、どこから見ても惚れ惚れするような眺め…

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思わず泳ぎたくなりますな(笑)

なお、7つほどあるカランは湯の成分ですっかり変色し、常備されたシャンプーやソープの類はありません。
いずれにせよ、こんな良質の温泉を、日々のお風呂として使える地元の方が、うらやましい限りです。

昼下がりの「ふだん着の温泉」…

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貸し切りで堪能いたしました。


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  1. 2015/10/12(月) 07:32:27|
  2. 和歌山県の温泉
  3. | コメント:4

「弘法湯」 和歌山・串本

南紀・串本の景勝地「橋杭岩」

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本州最南端から、紀伊大島方面に向かい、約850mに渡って連なる奇岩群。
弘法大師が天の邪鬼と大島まで橋を架ける競争をしたという伝説があります。

この橋杭岩のすぐそばの国道42号線沿いには、その名も「弘法岩」という名の大岩があり…

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そのたもとには、1週間に4日しか開いていない温泉があります。

青い海を背景に、国道から一段低い所にある古びた建物に向かって下ると…

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「弘法湯」

所在地:和歌山県東牟婁郡串本町姫571-1
入浴時間:午後1時30分~7時30分
入浴協力金:大人500円 子ども150円
営業日:火・木・土・日 ※他の曜日の貸切、祝日、年末年始など要確認 (2015年10月)

民家のような古びた建物の中で、地元の年配の方お二人が、番をしておられます。
入浴料代わりの協力金は、近年、300円だったものが400円、訪れた時には500円と、徐々に上がっているようです。

入り口から声をかけると、オバさんの方が、「あぁ、今さっきまで空いてたけど、ふさがってしもうたわぁ。」とのこと。
備え付けのノートに住所と名前を記載し、テレビの流れる畳の部屋で、しばし順番待ち。

大きく開け放たれたガラス戸の向こうには、大島と太平洋…

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うねりが強く、時折、ズドンと白波が岩を打ちます。
「今日はこれでも昨日よりマシやわ…」という会話を聞きながら、待つこと10分余り…。
先客が浴室から出てこられ、オバさんから、「ほな、どうぞ。」と促されます。

狭い脱衣所から、浴室のドアを開けてみると…

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泉質:アルカリ性単純泉  源泉温度:27.0   PH:9.5

無機質なコンクリートの浴室に、槙の湯舟が置かれ、綺麗な透明のお湯が張られています。
蛇口をひねってお湯と水を足しますが、最初チョロチョロだった温泉は…

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やがて、ザーっと全開で注ぎ始めます。
透明な湯は、手ですくって嗅いでみると、ほんのわずかに玉子のような香りも…
何よりの特徴は、なめらかな湯の触感…

スーパー銭湯なのでよく出会う、塩素なのか、アルカリ分なのか、ニュルニュルした感覚ではなく、
表現しにくいですが、とにかく肌に優しく、心地いいと感じます。

201510 koboyu 30-126

加温した透明の湯だけに、白湯と同じようなものだろうか…という予想を、良い意味で裏切られました(笑)

窓の外には、大島と海…

         201510 koboyu 30-123

湯上がりの潮風も心地良い、本州最南端の温泉でした。


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 <ご参考>
   

  「弘法湯」の駐車場は、3~4台程度。
  公共交通機関利用の場合、橋杭岩前を通る、串本駅からの新宮駅行バスが、
  2015年9月末に廃止されたものの、串本町営のコミュニティバスが利用可能。
  但し、本数は少ないです。
  タクシーなら串本駅から約5分。徒歩は、串本駅から約25分。紀伊姫駅から約15分

  1. 2015/10/09(金) 22:43:50|
  2. 和歌山県の温泉
  3. | コメント:0

「あづまや」 和歌山・湯峰温泉

滝のように流れる萩の花…

201509 azumaya 99

熊野本宮大社から車で10分ほどの距離にある湯峰温泉。
開湯は4世紀とも言われ、平安時代に盛んに行われた上皇の熊野詣により、広くその名を知られるように
なったとされ、1800年もの歴史を誇る我が国最古の湯…

南紀旅行の帰路に立ち寄り湯のできるお宿を探したところ、電話に出られた方の印象がとても良かった
この「あづまや」さんにお邪魔しました。

201509 azumaya 101

「あづまや」

所在地:和歌山県田辺市本宮町湯峯122
1泊2食:大人16,350円~
日帰り入浴時間:午後1~3時
入浴料:大人600円 子ども400円 (2015年9月)

創業は江戸時代に遡り、湯峰温泉の中でも、格式のある宿として知られるあづまや。
無料の公共駐車場から1分足らず歩くと、冒頭のあづまやさんの壁に沿って咲く萩の花が出迎えてくれます。



掃き清められた玄関を上がると、受付の方は、電話のとおり気さくで気取ったところもなく、一層の好印象…。
自分的には、こういうお宿こそ、上質で選りすぐりの宿という感想を抱きます。

早速、受付右手奥にある浴室へと磨かれた廊下を進みます。
こちらは、内湯の手前にある、2つの家族風呂…

    201509 azumaya 102-486
          201509 azumaya 103-486

泉質:含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉 源泉温度:80.3度 PH:7.1

どちらも大人2人が入るのがやっとというくらいの広さの浴室。
湯峰温泉の代名詞、「つぼ湯」を意識されているのでしょうか。
木枠の湯舟には、やや濁った湯が張られ、源泉温度のままでは熱すぎるせいか、水も注がれており、
自分の好みの温度に調整しながら、温泉を楽しめます。
また、こちらの家族風呂は、予約なども不要で、空いていれば自由に入れます。

家族風呂と廊下を隔てた側にあるのは、庭園仕立ての露天風呂…

201509 azumaya 104

コンパクトに整えられた庭園を愛でながらの露天風呂。
先ほどの家族風呂に比べ、透明な湯で、湯温はややぬるめといったところ。
夜は星空が奇麗なのかな…。

湯舟に浸かった目線は…

201509 azumaya 105

先ほど通ってきた露天風呂への出入り口が、民家の玄関のようなたたずまい(笑)

そしてメインとなる内湯の浴室はこちら…

201509 azumaya ◎106

槙の木をふんだんに使った浴室、長方形の湯舟に湯が張られ、その縁からはあふれた湯が流れ出ています。
一見、茶色に見える湯は無色透明…湯峰独特の柔らかい玉子臭が漂っています。
ここは夜になると一層、良い雰囲気が醸し出されるだろうなぁ…

こちらは、源泉100%の表示がある湯舟…

   201509 azumaya 108-486
           201509 azumaya 109-486

大人1人が入ればいっぱいのサイズ。水を加えないで適温に冷まされた自家源泉の湯に浸かりながら
天井の湯気抜きを見上げると、「あぁ~、極楽、極楽」という言葉が、口をついて出てきそうです(笑)

湯峰温泉といえば、貸切風呂の「つぼ湯」や、朝から晩までお手軽に入れる公衆浴場もオススメですが、
ここの湯は、静かに日本の温泉旅館の醍醐味を満喫するのにぴったりだなと、改めて思いました。
訪れたのは、2015年のシルバーウィークでしたが、日帰り入浴時間が短いせいか、他のお客さんは男性
2組だけで、混雑とは無縁でした。

湯峰温泉の真ん中に湧く自家源泉のお宿…

201509 azumaya 100
  
次はぜひ泊まりで満喫してみたい「あづまや」さんでした


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  1. 2015/10/06(火) 21:20:51|
  2. 和歌山県の温泉
  3. | コメント:8

南紀風景  「海金剛」

紀伊大島、樫野崎灯台の南西に広がる海辺の岩稜帯…

201509 umikongo 200

「海金剛」と呼ばれる絶景。
もう少しアップにしてみると…

201509 umikongo 122

鋭角の岩たちが青白い波に洗われています。

中でも一番目立つのが、右の三角錐…

         201509 umikongo 121

刺さると痛そうだな…(笑)
ちなみにここは、某新聞社による「21世紀に残したい日本の自然100選」にも指定されているとのこと。

岩と波が織り成す造形美…

201509 umikongo 123

期待以上の迫力でした。


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  1. 2015/10/03(土) 00:01:45|
  2. 国内旅行
  3. | コメント:0

南紀風景 那智天然温泉跡とステンレス流し台の湯

落差133mを誇る那智の滝

201504 nachinotaki 200

熊野那智大社の別宮、飛瀧神社のご神体として崇められ、近年はパワースポットとして、注目をあびています。

この那智の滝に向かう途中に、大きなドームと温泉プールで知られた「那智天然温泉」がありました。
「ありました」と過去形なのは、2011年9月の台風12号による豪雨で、そばを流れる那智川が氾濫…。
壊滅的被害を受けた「那智天然温泉」は、閉鎖されてしまったからです。

201509 nachionsen 102

2015年9月のこの日、温泉跡では多数のパワーシャベルやブルドーザーが稼働…。
河岸の補修工事が進められ、土埃の舞う敷地内につながる橋の袂には、立ち入り禁止の看板もありました。

やむなく川向かいの県道から様子を窺ってみると…

201509 nachionsen 109

男女別内湯のあったかまぼこ型のドーム屋根の隣に、混浴露天風呂とプール跡らしきものも見えました。

他の方のブログでは、敷地内で今もなおパイプ管からあふれ出た温泉が、円形のプールに注がれている
写真がアップされていましたが、前述のように那智川にかかる橋の袂に立ち入り禁止の表示があり、
工事用車両が出入りする殺伐とした風景の中、とても近づくことはできませんでした。

ちなみに、カーナビには、「那智温泉公園」という表示が出るのですが、施設があった頃からの呼称なのか、
将来的に温泉を核とした公園を整備する予定なのか、よくわかりません。

いずれにせよ、マニアの間では、良質な温泉施設とされていただけに、なんとか復活できないものかなぁ…
などと考えてしまいます。

気を取り直して、「那智天然温泉」とは川を隔てた県道のカーブに向かいます。

   201509 nachionsen 106-486
            201509 nachionsen 105-486

熊野那智大社や那智の滝へ向かう観光バスやマイカーが、ひっきりなしに通る道のすぐ脇にある塩ビ管から
透明な水が勢いよく注がれています。

これを受け止めるのは、なんとステンレスの流し台…

201509 nachionsen 103

なんともシュールな光景(笑) 
手を浸けてみると、35度以上はありそうな正真正銘の温泉…
しっかりとした硫黄の香りもします。

流し台からあふれ出た湯は、そのまま道路の側溝へと流れています。

201509 nachionsen 108

底の石には温泉の成分がたっぷりと固着しています。

いやはや、ここで全身浴をするわけにもいかないのですが、実際に間近で見てみると、その豊富な湯量と
新鮮な温泉が放置されているのが、もったいなくて、枯渇しかけた源泉を薄めに薄め、循環・加温・加水し
ている各地の温泉施設に運んでいけないものかな…などと考えてしまいます。(笑)

硫黄の香り漂う那智山の麓…

201504 nachinotaki 202-3

これも大地のパワーみなぎる証のように思いました。


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  1. 2015/10/01(木) 22:44:22|
  2. 和歌山県の温泉
  3. | コメント:2

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HAM1826

Author:HAM1826
季節の草花、温泉、旅行記をはじめ、自分の気に入っている風景を写真日記風に綴っています。

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