人生という名の夏休み

旅、花、庭、畑…、備忘録代わりの写真日記

広島・原田温泉「ゆうじんの湯」 その弐

木造の建物の浴室へ

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脱衣所はややうす暗いながら…

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簡易式の鍵のかかるロッカーもあります。

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そして浴室… 

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泉質:放射能泉 源泉温度:11.5度 PH:7.2 湧出量:340L/分

朝の光を浴びて、湯が琥珀色に見えます。

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琥珀色は底の石材の色と見受けますが、ここは素直に視覚的な素晴らしさを受け入れたいと思います。
湯船はやや深く、大人の胸くらいまであります。湯温はやや高めで無臭。
天井を見上げると…

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電灯の笠に文字が刻まれていますが、判読できません。「ラドン温泉」でしょうか?
外の分析表にあるように、ここの湯は三朝温泉よりもラドン含有量が多いとのことです。

洗い場にシャンプー・ボディソープ類はありません。常連さんが多いからかもしれません。

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湯船からあふれ出る湯はこちらへと流れていきます。

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そう多くはオーバーフローしていません。
そして、ここの温泉の特徴のひとつに、注意書きの多さが挙げられます。

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この他にも「熱い時はたたいてください」「おむつのとれないお子様はベビーバスの使用を…」etc(笑)

それにしても熱く、湯気がもうもうと湧きあがります…

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内湯で十分に体を暖めてから、隣接する露天風呂へ 

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こちらはなんといっても湯の流れがスゴイことになっています。

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もう湯船全体に川のような水流が渦巻いています。
湯温は40度を下回る程度でしょうか。内湯と比べかなりぬるめです。薪をくべる香りが立ち込めています。
湯は反対側のこちらからも…

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ガンガン注がれています。
しかし、オーバーフローは…

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あまり見られません。2名の方が入れ替わりに上がられた直後だったからかな…。
吸い込み口があるのかと探そうにも、あまりの水流に見つけられませんでした(笑)

こちらは源泉そのままの湯船

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見た目にも冷たそうで今回はパス > <
盛夏の頃なら、湯と交互に入れば気持ち良いかもしれませんね。

ラドン豊富な新鮮な朝湯…

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広島の温泉も捨てたもんじゃないね!


<オマケ>
温泉のあと「尾道ラーメン」を食べに行きました。
こちら「大亀食堂」

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所在地:広島県尾道市美ノ里町三成1097
営業時間:10~21時

おばあさんが経営する地元の方のための食堂といった風情。
開店直後ということもあり、他にお客はおられませんでした。
待つこと数分、「尾道ラーメン」がやってきました。

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豚の背油が光るスープに多めのネギ、チャーシューと刻んだ鶏肉。
好き嫌いの分かれるところかもしれませんが、我が家は愚息も双子1号にも好評。ちなみに1人前500円でした。

食べている途中、おばあさんに「どこから来たの?」と問われ、「大阪です」と答えると、
「大阪はどうだかわからないけど、尾道は景気が悪くてねぇ…」とポツリ…

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なんとも答えようがありませんでした。しまなみ海道の観光効果は、このあたりまでは恩恵がないのでしょうか…。

会計を済ませ、駐車場に戻ると、なんとおばあさんが子ども3人分の缶ジュースと菓子パンを持ってきてくれました。不景気の中、頑張っておられるおばあさんから頂戴するのはとても恐縮でしたが、ありがたくいただきました。
おばあさん、美味しいラーメンごちそうさま。いつまでもお元気で…


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  1. 2012/10/30(火) 23:42:57|
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広島・尾道と原田温泉「ゆうじんの湯」

尾道・千光寺公園からの眺め

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観光バスが来る前の早朝を狙って、早起きして来ました。
朝の霞がかった空気の中に、尾道の街をはじめ、まるで河のような尾道水道、造船所が並ぶ向島が見下ろせます。

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眼を東に転ずると「しまなみ海道」の新尾道大橋。
朝でこれだけの景色ですから、夜景などは言葉を失くすほどの美しさではないでしょうか。

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ちなみに、あるNPOが認定した全国111箇所の「恋人の聖地」の一つにされているそうです。
それで思い出した話がありました。

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かつて私の職場の同僚に、尾道出身のご主人を持つ女性がいました。
彼女から聞いたエピソードとして、独身時代に交際が進み、恋人(のちのご主人)の実家でお母さんにご挨拶したあと、この場所から尾道の街を眺めた時に、
「あぁ…こんな素敵な街が、私の故郷になるのね…」と迷う気持ちに整理がついたという話を思い出しました。

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この話、もちろん恋人との良縁がベースにあったとはいえ、街の眺めを観て自分の人生のボタンを押すとは、瑞々しさとともに、感受性の強さに賭けた女性の潔さを感じたのですが…
昭和の話だと言われたら、それまでですね… ;;

麓から駆け上がってくる小さなロープウェイ。

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サザエさんのオープニングにありがちなショットですね。
尾道は、全国の観光地を紹介するサザエさんのオープニングで、2005年度の後半に登場していました。

千光寺公園からは山手に車を走らせること15分、すっかり鄙びた山あいに、カントリーテイストの建物が見えてきます。

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原田温泉「ゆうじんの湯」
所在地:広島県尾道市原田町梶山田4476-1
営業時間:9~21時 入浴料:大人600円 火曜休み(2012年10月)

多数の薪が見えます。

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あたり一面、薪を焼く香ばしい香りが立ち込めています。
こちらは何でしょう…?

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あけび、煎じてお茶にするそうです。
ひときわ目に付く赤字の看板

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あひゃ~ > <
んでもってありましたよ、コレも

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手足を広げたモモンガに見えなくもないですね(笑)
寄り道が長くてスイマセン。こちらが分析表

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「ラヂウム」「マツヘ」…、いいですねぇ~。
期待を胸に浴室棟へと向かいます。

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(つづく)

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  1. 2012/10/30(火) 00:13:17|
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和歌山・川湯温泉 「山水館・川湯みどりや」 その弐

川湯温泉と言えば、冬季に大塔川の河原に設置される仙人風呂が有名です。
ここ「みどりや」さんでは年間通じて河原の露天風呂が楽しめます。

内湯から続くアプローチ。こちらでサンダルを履き河原へ…

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こちらが露天風呂 

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男性用内風呂から近いので、男性が陣取ることが多いです。
開放感が抜群過ぎて、明るいうちはやや恥ずかしいですね。女性には湯浴み着が用意されています。

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こちらは女性用内風呂に近い側。
二つの湯の差はほとんどないようですが、男性に近い側が若干、湯温が高く感じました。

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石造りの吐湯口からは硫黄臭がします。このあたり、湯はかなり熱いです。

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露天風呂には内湯では見られなかった白い湯の華も見られます。写真ではわかりにくいですね^^;
眼の前を流れる大塔川は水深が浅く…

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川底の石まで透けて見えます。
望遠にしてよく見ると…

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魚の群れも見えます。10月下旬以降は落ちアユ漁が始まるとのこと。
さらに目を川上に転じると…

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お隣の「木の国ホテル」の露天風呂。「みどりや」さんに比べるとやや小ぶりです。
宿泊した際、夜にこれらの露天風呂に行くと、お互いのお客さんが入り比べしていることがありました(笑)

昼日中から入る露天風呂…

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贅沢の極みですね… 


◇追記

田辺市と本宮町の合併の一方で、「熊野」という地域を再確認する動きが出ています。
いわゆる車のご当地ナンバーというもので、今、田辺市の市会議員が東・西牟婁郡をはじめ、三重県側の尾鷲市や熊野市、御浜町、紀宝町の議員などに呼びかけ、既に関係市町による推進協議会も設立されているようです。

実現すれば、県境を越えた同一ナンバーとなり、これは静岡・山梨の「富士山」ナンバーに続くものとなるようです。
「田辺までが熊野!?」と、異を唱えられる方もおられるようですが、紀伊風土記などによると、「熊野」とほぼ同じ地域を指すとされる「牟婁」は、元来、紀南全体のかなり広い地域を指していたようです。
白浜にある「牟婁の湯」もその名残なのでしょうか…。

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同じ生活・文化圏を築いていた熊野地域が、明治時代に北牟婁・南牟婁郡は三重県に、東牟婁・西牟婁郡は和歌山県と、その基軸だったはずの熊野川を境に行政区分上、不自然に分断されたものが、100年以上経った現在、再度、同じ地名にアイデンティティを求めるのは、時代の流れなのでしょうか。

この熊野川水系、支流の北山川には全国唯一の飛び地の北山村、そしてその奥には、今でこそ奈良県吉野郡ではあるものの、かつては紀州の北牟婁郡とされていた、上北山村、下北山村があるなど、一筋縄にはいかないエリアです。
県境とはいったい何なのか?同じ川の水系って人々の暮らしや心理にどれだけ影響を与えているのか?
好奇心の泉は掛け流し状態です(笑)

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  1. 2012/10/26(金) 23:49:27|
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和歌山・川湯温泉 「山水館・川湯みどりや」

古来、都から辺境の地として「とほつ(遠都)川」と呼ばれた十津川が数十kmにわたって刻む峻嶮な峡谷、そこを走る国道168号は順次、改良工事が進められています。

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五条市から延々続いた山あいの眺めも、県境の果無(はてなし)山脈を越え、旧本宮町に入るとにわかに視界が開け…

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熊野川と名を変えるのと合わせたように、とめどなく広い河原が姿を現わします。

古来、この地域は熊野三山の聖地であり、河口の新宮や熊野川沿いの町村との結びつきが深く、対岸の三重県側も含めた「熊野」として、固有の生活・文化圏を築いてきたように思います。
1970年(昭和45年)には、流域の新宮市や熊野川町、北山村など、いわゆる東牟婁地域が「新宮周辺広域市町村事務組合」を形成し、行政事務の共通化もしていました。

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しかしながら、1999年(平成11年)の「南紀熊野体験博」に伴い、田辺市から本宮までの国道311号線が全線2車線の高規格路線に改良されると、両者の時間距離は飛躍的に短縮。

熊野詣のルート「中辺路」を介して阪和道へとつながる田辺方面との人的・物的交流が強くなるとともに、2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」がユネスコ世界遺産に認定。こうした流れの中で、本宮町は2005年(平成17年)、311号沿いの中辺路町、大塔村、果ては、日高川水系の龍神村とともに、紀伊半島西側の田辺市と合併。
実に和歌山県の中央を東西50km近くにまたがる広大な自治体が産まれました。
※新宮周辺広域市町村事務組合は脱退

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様々な経過や事情があったとはいえ、全国熊野信仰の聖地として1000年以上にわたる歴史を誇ってきた本宮の町は、「田辺市本宮町」という形にのみ、名を留めるようになりました。

私見で恐縮ですが、明治以来数度にわたる市町村合併の波は、少なからず交通手段の発達が背景にあるとはいえ、一般国道の改良がこれだけ広範囲な生活・文化圏を越えて、町の姿やアイデンティティまで変えてしまった例は、珍しいのではないかと思います。

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その旧本宮町には、直線距離にしてわずか3kmの中に、湯の峰、川湯、渡瀬とそれぞれが個性豊かな、泉質も異なる湯が連なります。
3つの温泉は1957年(昭和32年)にそろって「国民保養温泉地」に指定され、毎年10月初旬に熊野本宮大社で行われる「献湯(けんとう)祭」では、3つの温泉の旅館、民宿が、当日一番の湯をお供えします。

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今日は、その中のひとつ「山水館 川湯みどりや」さんの日帰り入浴へ

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所在地:和歌山県田辺市本宮町川湯13
1泊2食:大人10,000円~
日帰り入浴:14~19時 入浴料:大人800円

川湯温泉で一番大きな規模のホテル。「忘帰洞」で知られる勝浦温泉のホテル浦島グループの一員です。
エントランス横の駐車場脇には飲泉所が設けられています。

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味は玉子風味でなめらか 

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口当たりもよく、つい飲み過ぎそうになります。^^;
こちらエントランス

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大きなホテルだけあり、いつ来ても綺麗に整えられています。
フロントで支払いを済ませ、階段を下れば浴室

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ちゃんと冷水機も置いてあります。
脱衣場へ

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嬉しいことにハンドタオルが使い放題です。
鍵のかかる貴重品入れもあり、日帰り入浴でも安心です。

どなたもおられないようですが、浴室は…

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泉質:ナトリウム 炭酸水素塩 塩化物泉  源泉温度:70.5度 湧出量:450L/毎分

貸切~!
窓の外には熊野川の支流、大塔川の清らかな流れ

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透明な湯は弱いながらも硫黄臭
吐湯口からは源泉が絶え間なく注がれ…

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ただし、あまり投入量は多くないようです。
温泉分析表はこちら

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もちろん湯は掛け流し…

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他に誰もおられない中、掛け流しの湯を独り占め ^^

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「至福の時ですなぁ~
(つづく)

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  1. 2012/10/25(木) 23:24:59|
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和歌山・湯峰温泉 公衆浴場「くすり湯」

まだ畑の周りの彼岸花も盛りだった9月下旬

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無性に硫黄臭の温泉に入りたくなり、湯峰温泉に向かいました。

途中の国道168号線では…

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災害復旧工事とともに抜本的改良工事も進んでいます。
こちらは奈良県の大和八木駅と和歌山県新宮駅とを結ぶ特急バス

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1日3本、走行時間は6時間半以上に及び、高速道路を走らない路線バスとしては、走行時間・距離も日本一長いバスです。
湯峰温泉のバス停

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「湯峰」なのか、「湯の峰」なのか混在しています(笑)
萩の花が出迎えてくれます。

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温泉街には「小栗判官蘇生の地」ののぼりが多数はためいています。
河原には90度もの熱い源泉が注がれる「湯筒」

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玉子やサツマイモが茹でられているおなじみの光景です。

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ここは立っているだけで湯気も暖かく、冬場には湯筒を囲んで、茹でた食べ物を肴に宴会しておられる方を見かけたこともあります。
硫黄臭の湯気に包まれながら、さつまいもをハフハフ食べたら、さぞかし美味しいでしょうね。

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湯筒の湯はそのまま川へ放流されます。

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なんともはやもったいない…

こちらもおなじみの「つぼ湯」

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この日は平日にも関わらず、順番待ちができていました。
東光寺の隣に建つ「湯の峰温泉・公衆浴場」

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所在地:和歌山県田辺市本宮町湯峯113
営業時間:6~22時 入浴料:大人250円、くすり湯は380円

今日は公衆浴場が工事中で男女入れ替え制とのこと。
ちなみに公衆浴場は水がブレンドされ、くすり湯は適温にされた100%源泉です。
当方はもちろんくすり湯へ。

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こちらから脱衣場へ。いつ来ても清潔な感じです。

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たまにはこういうのもアップしてみましょう。

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一般的にPH値を示す場合は、湧出地と試験室とどちらを採用するのでしょう??
ここでは湧出地の値にしました。
そして浴室へ…

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泉質:含硫黄ナトリウム炭酸水素塩泉 源泉温度:89.6℃ PH:7.8

いつもながら、この甘い硫黄臭がたまりません。ここに入ると1~2日間は体に硫黄の香りが残ります。
吐湯口では透明な湯の中に白い湯の華がヒラヒラ舞っています

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石造りの浴室、見上げると…

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天井は高~い、筒状になっています。
縁の切り欠きから流れ出る湯

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やや小ぶりなくすり湯ですが、途中から貸切状態で満喫しました。

順序が逆ですが、湯あがりに東光寺にご挨拶 

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湯峰温泉の由来は、ここの薬師如来様の胸から湯が湧いてでたことから「湯の胸」と呼ばれ、それが後世転じて湯峰になったとのこと。

甘い硫黄臭に白い湯の華が舞う透明な温泉…

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いつもながら本当に良いお湯、ありがとうございました。

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  1. 2012/10/24(水) 00:36:08|
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東京・末吉温泉「みはらしの湯」と中之郷温泉「やすらぎの湯」

八丈島3日目は曇天ということもあり、室内でもできる「塩作り体験」へ。
ここで塩作りに使用する海水は八丈島と御蔵島の間を流れる黒潮、通称「黒瀬川」と呼ばれるほど潮の速い海域のもののようです。
バックヤードで何倍もの濃さに濃縮した海水を鍋で火にかけながら、ゆっくり掻きまわしていきます。そうこうする内に、水分がなくなり塩の結晶がでてきます。

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これを丁寧に集め、遠心分離機にかけます。ちなみにここで使っておられるのは、洗濯機の脱水漕を改造したものだそうです。
こうしてできた『天然塩』をネットから取り出します。

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純白でさらさら!ミネラルも豊富だとのこと。
できたての塩を、お母さんがあらかじめ茹でてくれたゆで卵にかけて食べます。
お母さんによると島内で塩作りをする人は多いらしいのですが、灯油代などが高価で、なかなかビジネスまでにならないそうです。

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また、八丈島の天候は晴れでも雨でも1日中同じ天気は続かないとのこと。
確かに滞在中は快晴のすぐあと、暗くなって風が出て雨が降るといったことが何度もありました。

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ミネラル豊富な天然塩と「にがり」もお土産にいただきました。

この日は、島の東南部に位置する末吉温泉「みはらしの湯」へ

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所在地:東京都八丈島八丈町末吉 581-1
営業時間:10時30分~21時30分 入浴料:大人500円 火曜休み

こちらの特徴はなんといってもこの露天風呂からのダイナミックな眺め 

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泉質:ナトリウム-塩化物強塩泉 源泉温度:49.8度 PH:7.1

夕日を観ながら入浴できます。また、写真はありませんが、内湯はかなり広々としています。
湯は黄土色のしょっぱい食塩泉。
海の絶景を観ながらの豪快な露天風呂はとても気持ちの良いものでした 

八丈島の郷土料理を味わいたいと思い、出向いたのは「いそざきえん」
所在地:東京都八丈島八丈町樫立 347 営業時間:11~15時

ここには「がじゅまる」の木の枝を使ったブランコがあります。

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座敷でいただく郷土料理。つきだしかわりに「たこうな」と呼ばれる島の竹をはじめ、島の魚の刺身・煮物、あしたばこんにゃく、ぞうすい…などが出ます。

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こちらは、サクラダイの塩釜焼

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見た目ほど塩辛くなく、とても美味でした。

そして、八丈島滞在最後の日は、八丈富士(854m)への登山。登山口は山腹にある「ふれあい牧場」。
温泉の湯あがりにも飲める八丈牛乳を出荷しています。

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牧場の中の展望台からは、八丈島空港をはじめ島の中心部が一望できます。
登山の行程は標高差にして約300m、頂上まで1時間15分のコースです。

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1,280段にも及ぶ階段を登り、お鉢と呼ばれる噴火口を回って頂上へ!

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愚息は耳を虫にさされたんだったかな(笑)
下山は、太平洋を眼下に眺めながら、軽やかに下りて行きます。

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登山のあとはやっぱり温泉ですね 

島で最後に入る温泉は、中之郷温泉「やすらぎの湯」

hachijyo yasuragi 200

所在地:東京都八丈島八丈町中之郷 1442
営業時間:10~21時 入浴料:大人300円 木曜休み

ここは他の温泉に比べるとやや小ぶりな浴室

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泉質:ナトリウム-塩化物強塩泉 源泉温度:50.4度 PH:6.2 

また、他の湯が黄土色だったのに比べ、透明感のある湯でした。
窓の外の海上にはかすかに青ヶ島の影が見え、4つ入った湯の中で最も静かでローカルな味わいの湯でした

亜熱帯の島の個性豊かな温泉…

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心も体もよく温まる、思い出深い湯です 

※記事は2010年春の訪問記です。
温泉の写真の一部は、八丈島観光協会、八丈島島おこし協議会さんのものを許可を得て転用させていただきました。

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  1. 2012/10/22(月) 20:25:42|
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東京・樫立向里温泉「ふれあいの湯」と裏見ヶ滝温泉

羽田から空路で1時間足らず。年間平均気温が18度を超え、亜熱帯とされる八丈島は伊豆諸島で南から二番目に位置し、八丈島の南の青ヶ島からさらに南の有人島群は小笠原諸島と区分されます。

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八丈富士と三原山の二つのピークがつながった瓢箪のような形をしたこの島には、1606年に、豊臣政権の五大老であり関ヶ原の戦いで西軍側についた宇喜多秀家が流罪として送られ、公式にはこれが八丈島における最初の「島流し」とされています。以来、江戸期において約1,800人が流人としてこの地に送られました。

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「島流し」と言えば、死罪に次ぐ過酷な刑には間違いありませんが、八丈島の場合は、食料の自給自足の困難さはあったものの、重労働などは課されず、実質的に島の女性との妻帯も黙認されるなど、金鉱山での重労働の末、死が待ちうける佐渡とは文字通り天と地の差があったようです。

島の周囲は火山の噴火による溶岩の険しい断崖が続き、太平洋の荒波が激しくぶつかります。
兄弟島である八丈小島を別にして、北側に位置する御蔵島まで100km、南側に位置する青ヶ島で70km離れており、当時の感覚からすれば絶海の孤島であったでしょう。

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ダイビング、サーフィン、フィッシング、フリージア、伝統工芸「黄八丈」など、おなじみの観光要素に加え、八丈島には良質な温泉が点在します。

ここは、島の南西部に位置する樫立向里温泉「ふれあいの湯」

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所在地:東京都八丈島八丈町樫立 1812-3
営業時間:10~22時 入浴料:大人300円 月曜休み
※温泉の写真の一部は、八丈島観光協会、八丈島島おこし協議会さんに許可を得て転用させていただきました。

hachijyo fureai 500

泉質:塩化物強塩泉 源泉温度:58.0度 PH:6.6

湯は熱めで褐色。舐めて見るとかなりしょっぱいです > <
小さめながら露天風呂もあります。

hachijyo fureai 501

内陸部にありますが、吹く風も心地よく、湯温も内湯よりやや低め…。
ここは、ついつい長湯になりました
なお、八丈島では大人1名700円で1日何回でも温泉に入れる「入湯証」というお得な割引サービスがあります。

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見開きに記念スタンプも押せるようになっており、複数の温泉に入るのであれば便利です。
※但し、対象とならない温泉もあります。ご確認ください。

八丈島はフリージアでも知られています。

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毎年4月上旬には「フリージアまつり」が開かれ、多くの観光客で賑わいます。
フリージア畑には甘い香りが満ちています…

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観光客は球根ごと持って帰ることができます。皆さんせっせこ竹のへらで球根を掘り返します。
うちの愚息、双子2号も…

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熱心に掘り起こしています。但し、愚息の本当の狙いは八丈島固有のクワガタムシだとか…^^;
両手いっぱいに摘んだフリージア

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4日間滞在するホテルの部屋に生けさせてもらいました。滞在中、フリージアの香りに包まれ、今でもフリージアの香りがすると八丈島のホテルを思い出します。まさにパブロフの犬ですね(笑)

滞在2日目に訪れたのは島の南部、中之郷地区にある裏見ヶ滝温泉。
国道から狭い山道を海の方へと下ってしばらく行くと、看板が見えてきます。

hachijyo uramigataki 600

駐車場は狭く、裏見ヶ滝見物の車もあり、タイミングが悪いと混み合います。
看板横から細い道があり…

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ジャングルの中に温泉の屋根が見えて来ます。

所在地:東京都八丈島八丈町中之郷2
営業時間:10~21時 入浴料:無料 ※混浴のため水着着用が必要

更衣室で水着に着替え、温泉へ…

hachijyo uramigataki 300-489

泉質:ナトリウム-塩化物強塩泉 源泉温度:53.1度 PH:6.3

あたり一面、南国の緑の木々を眺めながら入る露天風呂 

hachijyo uramigataki 700

豪快ですね(笑)
ここの湯もかなり熱く、ホースの水でかなりうめなければ浸かれません > <
岩組みから褐色の湯がドバドバ注がれます。

hachijyo uramigataki 701

浴槽の縁から同じだけ溢れていきます。

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味はやはり塩辛く、湯はいくら水でうめても熱いので、こどもらはもっぱら足湯にしています。

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熱帯雨林の中のなんともぜいたくな足湯です 

 ※記事は2010年春の訪問記です。

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  1. 2012/10/20(土) 20:41:22|
  2. 東京都の温泉
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鹿児島・ラムネ温泉と嘉例川駅

1903年(明治36年)開業の嘉例川駅

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九州に残る最古の木造駅舎です。

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嘉例川駅のある肥薩線は、鹿児島へのメインルート鹿児島本線として活躍したものの、海沿いに新しい鹿児島本線が1927年(昭和2年)に開通すると名称を奪われ、肥薩線と改称されました。

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ローカル線には不釣り合いな長いホームがかつての栄光をしのばせます。
肥薩線はさらにその後、隼人-鹿児島駅間も日豊本線に名称を譲り、厳密には肥後と薩摩を結ぶ名称とは異なり、大隅止まりになってしまいました。

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歴史の陰で忘れさられつつあった肥薩線ですが、2004年の九州新幹線の鹿児島開通に伴い、鹿児島中央駅からの観光特急「はやとの風」が停車、土日には特製駅弁が売られ、活況を呈します。

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鹿児島空港からわずか2km、最近はすっかり観光地として認知度も高くなり、車や観光バスで来られる方も多くなりました。
でも、スポットとして観光するのもいいのですが、理想としてはここまで鉄道で来て、降り立ってみたいですね。

嘉例川駅を後にして国道沿いに車を進めると、ラムネ温泉の看板に出くわします。

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ここから狭い脇道に入るとラムネ温泉「仙寿の里」に到着。

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所在地:鹿児島県霧島市牧園町宿窪田3549
1泊素泊まり:2,500円~
日帰り入浴:8~20時
入浴料:大人300円 家族風呂600円/1時間 (2012年10月)

ここも家族風呂が4つほどあります。

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こちらは飲泉所と分析表

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湯は金気臭のある褐色のもの。そうゴクゴクは飲めませんね > <

こちらが「仙寿の湯」

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清潔な脱衣所

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コインロッカーはなく、ハエたたきが2,3本備えられています(笑)

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夏はアブもいるのかな…

そして、浴室…

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泉質:炭酸水素塩泉 源泉温度:55.5度 湧出量:90L毎分

半露天風呂のスタイル。
造りを見た瞬間、和歌山の「鶴の湯」を連想しました。

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湯は微かに褐色

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ラムネ温泉という名前ですが、泡付きはありません。
こちらは掛け湯

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新鮮な源泉の掛け湯は贅沢ですね
見ると、奥の階段に「清掃中」の看板があります。

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中を覗いてみると…

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カラの露天風呂がありました。石のひとつひとつが帽子をかぶっているように見えます(笑)

駆け足で回った鹿児島の湯めぐり…

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「おやっとさぁ~


◇あとがき…

7回にわたり鹿児島の温泉紀行を綴ってきました。
これらは薩摩川内市の先祖の墓参りのあと、時間にして7時間弱の間に回ったものですが、温泉に入ったからブログに書くのか、ブログに書きたいから温泉に入りにきたのか、自分でもよくわからなくなりました。(笑)

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また、今回は愚息が中間テスト期間中のため単独行となり、いくら素晴らしい温泉を回っても、湯の良さや新たな発見を共感できる家族や友人がいないのでは、喜びも半分という気がしました。

そんな中で、見ず知らずの自分の記事を読んでくださり、コメントや拍手をいただいた方には、改めて心から感謝の気持ちでいっぱいです。

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また、ブログを始めて三カ月弱、いつの間にか「温泉紀行」に偏ってしまった割には、温泉ガイドとしては知識も乏しく、拙い表現力であり、何をブログで伝えたいのか、改めて自問自答する機会となりました。

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今、中沢新一氏の「アースダイバー」が注目を浴びていますが、地質学や民俗学の見識もない自分としては、せいぜい江戸期以降の産業や鉄道の遺構などから土地の記憶を掘り起こす「アース素潜り」(笑)程度ではあるものの、温泉単体だけでなく、その土地の歴史、地勢、四季折々の風景の中で、愛され、守られ続けてきた温泉について、自分の感性で綴っていければと考えています。

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鹿児島の田舎道を車で走っていて、美しい景色に心が洗われた時の気分を胸に、
せめて「チラ裏」から、「夏休みの絵日記」になることを目指して…。

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  1. 2012/10/19(金) 22:48:53|
  2. 鹿児島県の温泉
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鹿児島・こすもす温泉と山野線

1987年に廃止になったJR山野線は、熊本県水俣市から大口を経由し、肥薩線栗野駅までを結ぶ長大ローカル線でした。
現在の栗野駅

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かつてこの駅は鉄道ジャンクションとして、鉄道員も多数詰めていました。
駅裏に湧き出でる名水百選「丸池」にちなみ、今は湧水という涼しげな名前の町に変わりました。

そもそも山野線はここ栗野駅から大口へと路線を順次延ばし、12が三つも並ぶ昭和12年12月12日に川内と大口を結ぶ宮之城線とともに全線開通。大口地方の鉱石や農産物を鹿児島本線の接続駅水俣まで運ぶ役割を果たしました。

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路線自体は、薩摩から肥後へ抜ける「大口筋」という古来からのルート上であり、江戸期は参勤交代の道筋として、また、西南の役の際には薩軍が通った由緒ある経路でした。
とはいえ、山野線が開通した時点で既に人吉方面へ抜ける「加久藤筋」には肥薩線、「出水筋」と呼ばれる海岸部には鹿児島本線が開通しており、大口地域と水俣を結ぶ山野線の需要は低迷…。

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開通後10年も経たない戦時中には、優先度合いが低い路線として列車は間引きされるなどの運命を辿り、戦後はモータリゼーションの波に呑まれ、国鉄がJRに生まれ変わって間もない1988年、日本全体がバブルに向かい始めた時代の陰でひっそりと運命を終えました。

この写真は昭和50年代、湯之尾駅に停車するディーゼルカー

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2012年10月時点におけるほぼ同じ位置…

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錆の浮いた貨物車がポツンとたたずんでいます。
湯之尾駅付近は公園化され、当時のホームの石組や…

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レールもまだ一部残されています。
後世にまで、ここに鉄道が走っていたことを伝承する努力が払われていることは意義深いと思うのですが、ただ、やはり寂しい光景ですね…

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想像ですが、昭和12年に二本の長大路線が同時に開通した折には、川内川水系に広がるこの地域一帯は、祝意と地域開発の夢に大いに湧いたことでしょう。開通日を1月1日ではなく、1、2と語呂合わせの日を選んだことにも、当時の高揚した気分が伺える気がします。その日は、沿線至る所で日の丸小旗が多数打ち振られ、お祭り状態だったのでしょうね。

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脳内タイムスリップをしながら廃線跡を歩いていると、見つけました!

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通称「ハエたたき」 鉄道用の通信線を支えるいわば電信柱。
昭和20~30年代の鉄道風景の名脇役です。
でもこれはやや小ぶりのもので、厳密にはもっと大きいものだったように思います。

この他にも旧湯之尾駅前のバス停横にはクラシカルな看板が…

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ここの農協のお店はまだ営業されておられました。
日通の倉庫や農協の支店は、昔の鉄道駅とは一体のものだったように思います。

山野線跡を辿って国道を進むと、田畑の向こうにオレンジの温泉マークが見えました。
「こすもす温泉!?」全く予定にありませんでしたが、衝動買いならぬ、衝動入浴にします。

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所在地:鹿児島県姶良郡湧水町北方1687
営業時間:大衆風呂 8:30~21:20  家族風呂 8:30~22:20
入浴料:大人 200円 家族風呂 500円

駐車場に車を停めます。ここにはズラーっと家族風呂が…  


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これは圧巻ですね。カラオケボックスのようにも見えますが、これひとつひとつが源泉掛け流しの温泉 !!
なんと22室もあります。これが鹿児島の温泉文化の底力?でしょうか(笑)
車は、各々の家族風呂の前に停めるルールのようです。

今回は単独行でもあり、「大衆浴場」の名に惹かれ、そちらの方に入ってみます。
自動券売機で購入し…

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「大衆浴場」の建物はこちら

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下足場はとても狭く、脱衣所はシンプルなもの

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そして浴室へ… 

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泉質:アルカリ性単純温泉  源泉温度:49.4度  PH:8.8  湧出量:105L/分

石造りの湯船に透明な湯がパイプから注がれています。
縁からあふれる湯

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やや熱めの湯に臭いはありません。ほんの少しキシキシ感があります。

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湯船に注がれる湯は、時折、流れが止まったりするようです。

家に帰って調べてみたら、大衆浴場は毎朝入れ替えの循環のようです。でも塩素臭などは一切なく、湯は新鮮に感じられ、浴感はさっぱりした極上のものでした。

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硫黄臭の霧島温泉や紫尾温泉の「あがり湯」にぴったりですね 

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  1. 2012/10/17(水) 21:22:05|
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鹿児島・湯之尾温泉 民宿「ガラッパ荘」

宮之城から、川内川沿いに伊佐方面へ向かいます。

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この上流、伊佐市域に入ると、鶴田ダムをはじめ、「東洋のナイアガラ」と称される曽木の滝があります。
近年、ブランド米や焼酎で名を知られる伊佐は、2008年に大口市と菱刈町が合併して発足。

内陸部の盆地に位置することから冬の寒さが厳しく、1967年には氷点下11度を記録したこともあるようです。
私自身、今年の2月に人吉から久七峠を車で抜けた折に、あまりの積雪に肝を冷やした記憶がありますが、水俣、出水、人吉、えびの、栗野、宮之城と各方面から国道が集中する交通の要でもあります。

途中の県道沿いに咲くコスモス

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風にそよぎます。

ご存じかとは思いますが、旧菱刈町では、1985年から金鉱山で採掘が行われており、2012年の10月には、推定埋蔵量30tに及ぶ有望な金鉱脈が発見されたばかりです。
その旧菱刈町の南東部に位置する湯之尾温泉へと向います。

行く手に見えてきた民宿「ガラッパ荘」

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所在地:鹿児島県伊佐市菱刈川北2713-11
一泊二食:大人5,000円~
日帰り入浴:7~20時
入浴料:大人100円  ※露天風呂は要確認

居酒屋さんと併設されている建物のようです。

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ガラッパとは南九州に生息するという河童の手足を長くした妖怪で、玄関で出迎えてくれます。

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これは普通の河童ですね(笑)

フロントにはどなたもおられず

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良く見ると入浴料金入れが…

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野菜の無人販売はよくありますが、無人対応の温泉とは ^^;

お金を支払い、階段を降りて行きます。

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脱衣所には演歌歌手のポスター

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城山さくら「都会のカラス」とありました。名前からしても地元鹿児島の方のようです。
と、ここでまた見つけてしまいました。

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「衣食住は昔に比べりゃ天国だが 上を見て不平不満の明け暮れ 
 隣を見て愚痴ばかり どうして自分を見つめないのか 静かに考えてみるがよい
 一体自分とは何なのか 親のおかげ 先生のおかげ 
 世間様のおかげの固まりが自分ではないか…

『俺が』『俺が』を捨てて 『おかげさまで』『おかげさまで』と暮らしたい」…

鹿児島の湯巡りをしていると、殊勝な気持ちにさせられてしまいます。

浴室は… 

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泉質:ナトリウム炭酸水素塩泉

摩滅した床の石、モルタルの浴槽、味わいがあります。窓からは川内川の眺め。
どなたもおられない浴槽にザバザバ源泉が注がれています。

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どうやら先客の方が相当水を足してうめたらしく、ややぬるくなっています。
計測すると40度、体感的にはもっとぬるい感じです。

湯は微かに褐色、無臭 

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あっさりした浴感が心地よいです。
オーバーフローした湯はこのとおり…

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縁の切り欠きから流れ出ています。

一旦、服を着て露天風呂に入るべく、フロントで何度も声を掛けましたものの、誰も出てこられず… ;;
仕方なく、写真だけ撮らせていただきました。

こちらは貸切風呂

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そして外から内湯を眺めると…

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あふれた湯が緑色の苔蒸した滝のようになっています。

振り返ると川内川の流れが落ちる湯之尾滝

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残念ながら滝壺は見えませんが、流量が多く、瀑布の音がゴーゴーと鳴り響き、迫力があります。
そして露天風呂 

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周りは何も遮るものがなく、解放感という点では最高です。湯は内湯より緑がかって見えます。
こちらは脱衣所

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着替える時に雨風がしのげるのはありがたいですね。
手造り感満載の露天風呂…

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ガラッパ気分が満喫できます

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  1. 2012/10/16(火) 00:53:24|
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鹿児島・宮之城温泉「さがら温泉」

さつま町の中心、旧宮之城。
この地域ではもっぱら「みやんじょ」と呼ばれ、1987年までは川内と薩摩大口を結ぶ国鉄宮之城線が町を走っていました。
JR発足を待たずに宮之城線が廃止されたのち、駅の跡は…

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ハローワークとバスターミナル、鉄道記念館・物産館を兼ねた瀟洒な建物が建っています。
駐車場の一角には、レールとSL、ポイント…

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往時の面影をしのばせます。

建物の中に入って見ると…

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鉄道関係の物品展示のほか、「JR定期券等発売所」という表示が目に飛び込んできます。
今も駅機能を果たしているようですね。
壁には宮之城線を走ったSLの写真や…

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ショーケースの中には鉄道運行に関する物品が展示されています。

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そのショーケースの上には、宮之城線の足跡をたどるカラー冊子があり、

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他に、薩摩川内市在住の方が編纂されたという宮之城線開通記念の冊子が置いてあります。
1926年の宮之城開通当時と思われる記念冊子の復刻版であり、パラパラめくってみると、地元の名士の方の祝辞の他、個人・商店が祝賀記念広告を出されています。
その中で、ひとつの広告が私の目にとまりました。

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宮之城村(当時)の醸造場の開通記念広告。

実は、最近になって父方の伯父から、田舎農家の6男であった私の父が幼少の頃、俊敏で利発なところが気に入られ、
「みやんじょの造り酒屋に養子にくれと言われたんや。それをばあさんが『ウチの子は一人もよそへはやらん!』と断ったんや。貧しかったはずやのに、ばあさんは偉い人やった…」と聞かされたのです。

その時私は、90歳を超えてなお髪が黒々としていた亡き祖母の気丈さが目に浮かんだのと同時に、
「(…そうか、自分は造り酒屋のボンボンに産まれていた可能性もあったんや…)」
と束の間、空想を巡らせました。
ところが、間髪入れず伯父はこう続けたのです…
「あん時に養子に出しとったら、オマエも産まれてこんやった…。」
……。
私は、40年もの間、警察官を勤め上げた伯父の超リアリストぶりを改めて感じるとともに、我が身の自意識の強さを激しく恥じた次第です…orz

その造り酒屋がこの醸造場かどうかはわかりませんが、当時のこの地域が鉄道開通に湧きたった雰囲気が冊子からも伝わってきました。

さて、宮之城の市街地の北側には、やはり川内川が流れています。

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筑後川に次いで九州第2位の大河・川内川は、前述の宮之城線開通までこの地域の水運の要として大きな役割を担っていました。
川にかかる橋のたもとには、竹をかたどった宮之城温泉の看板が…

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その頂には…

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かぐや姫があしらわれています。

司馬遼太郎氏の「街道をゆく-肥薩のみち」にも記述がありますが、古来、鹿児島は孟宗竹(もうそうだけ)がよく育ち、明治時代頃までは電柱ほどの幹回りの竹が山野でよく見られたそうです。

今はそれほどの竹は無くなってしまったそうですが、宮之城には、農産物や竹製品の特産品を扱う「ちくりん館」や、炭酸水素塩泉の源泉掛け流し「ちくりん温泉」という温泉まであり、例年12月には、7千本もの竹灯篭に灯がともされ、幻想的な光景が繰り広げられる「みやんじょ温泉竹ホタル(竹灯籠まつり)」が開かれるそうです。

川内川沿いには宮之城温泉が湧き、温泉宿が並んでいます。
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心なしか元気がなさそうですね…。実際、閉館していた建物もありました。
今日はその中でこの「さがら温泉」にやって来ました。

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所在地:鹿児島県薩摩郡さつま町湯田1366-39
営業時間:7~22時
入浴料:大人100円 (2012年10月)

角度を変えて、もう1枚…

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どう見てもお寿司屋か軽食の店の面構えです(笑)
中をのぞいてみると…

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お昼の掻きいれ時というのに、店が営業していません。
調理場のほうに声を掛けると、いかにも板前さん風の若い店員さんが出てこられたので、温泉に入りたい旨を伝え、100円を支払います。どうも仕出し料理の大量仕込中だったようです。

実は、温泉用には店の左手に入り口が別にあるようです。

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いずれにしても温泉には見えませんね(笑)
細い廊下を進みます。

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こちらは脱衣所

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ロッカーなどはありません。
そして浴室へ…

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泉質:硫黄泉(低張性 アルカリ性 高温泉)
源泉:46.5度  PH:9.0

シンプルなタイル張りながら、硫黄臭漂う浴室。素晴らしいです!

誰もいない湯船にこんこんと源泉が注がれています。

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コップは置いてあるものの、ガラス戸には保健所の指導により飲用は控えてほしい旨の注意書きがありました。
ヌメリのある透明な湯が縁から溢れています。

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カランは水だけのシンプルなもの

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湯は湯船から汲むタイプですね。これだけ綺麗な湯だとそれも気持ち良さそうです。

寿司屋さんの経営する極上の温泉…

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「あがり」に最適ですね

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  1. 2012/10/14(日) 20:58:59|
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鹿児島・紫尾温泉「しび荘」

鹿児島県さつま町、紫尾山の麓に湧き出る紫尾温泉。
日帰り入浴に訪れた旅館「しび荘」

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所在地:鹿児島県薩摩郡さつま町紫尾2168
1泊2食:大人1名8,760円~
日帰り入浴:8~21時 入浴料:大人300円 年中無休(2012年10月)

掃き清められ、水が打たれた玄関

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つくばいには可愛いカエルが…

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脱力感が良いなぁ(笑)
呼び鈴を鳴らして、宿の方を待ちます。

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廊下などもピカピカに磨きあげられています。
宿の方が出てこられるまで時間があり、その間こちらの絵が気になります。

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「その人間の価値は 徳をする程度に あると知りなさい。
世にいかに宝というものがあろうとも 妻子ほどの宝はない
 妻子に物惜しみをしないように 心掛けなさい。」

……ハイ、わかっています。

風呂への通路は、受付左手のこちらの階段から…

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長い廊下を進んだ先の内湯

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脱衣所には無料のロッカーもあります。

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浴室・脱衣所ともどなたもおられないようです。
では浴室へ

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泉質:単純硫黄泉  PH:9.4 源泉温度:50.3度

なんと神秘的な眺めでしょう。浴室の真ん中にドーンと楕円形のタイル張りの湯船。そこにこんこんと注がれるエメラルドグリーンの湯。浴室全体に硫黄臭が満ち満ちています。
ライオンの注ぎ口の上には…

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飲泉用のコップもちゃんとあります。浴感はぬるすべ…
湯船の縁から静かに溢れ続ける湯

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若干ですが泡付きもあります。
温度は若干熱めで長湯には向いていないですが、こんな素晴らしい湯を独り占めとは贅沢です。
こちらは共同源泉とのことですが、受ける印象は「神の湯」とはかなり異なります。
また、よく比較される青森の新屋温泉より色は薄目で、硫黄臭は強いという印象です。

もう一つの湯船の方は青白く濁っており…

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湯は適温。細かい湯の華も見られます。こちらは宿の独自源泉とのこと。
共同源泉側と同じく飲泉用コップがあり…

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口に含むと、味は先ほどとさほど変わらない玉子風味のように思いました。
このあと入ってこられた年配のお連れさん方は、よほど気持ちがいいのか、こちらに入りっぱなしでした。
いずれも硫黄臭に満ちた自分好みの湯で、大変満足しました。

一旦服を着て、露天風呂へ向かいます。

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貸切制のようで、入る際にはこの札でお知らせします。
階段を下りると…

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川沿いに石造りの露天風呂。
こちらの湯は透明感があり、

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オーバーフローした湯はそのまま川へ流れ落ちます。

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夏にはホタルの舞が見られるとのこと。
先輩方のブログ等では川との間に高いフェンスはなかったように思いますが、女性はこのほうが安心感があるかもしれません。

低料金で心行くまで新鮮な湯を堪能できる紫尾温泉…

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「かごんまの湯、ほんのこつ良かねぇ~

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  1. 2012/10/13(土) 22:17:17|
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鹿児島・紫尾温泉「神の湯」

鹿児島県薩摩川内市、旧薩摩郡東郷町付近から望む紫尾(しび)山

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標高1,067m、北薩の最高峰であり、山頂付近にはブナ、モミの樹林が広がり、冬には南九州でありながら霧氷が見られます。
また、近年、九州新幹線がその懐を10kmもの長大トンネルで貫いています。

紫尾山は、この地域の母なる川、川内川とともに、北薩の人々の原風景となっています。

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旧東郷町あたりからは端正な容姿が望まれる紫尾山は、さつま町(旧宮之城町)あたりまで来ると横たわるように見えます。

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台形の山並みと山上に電波塔が立ち並ぶ姿は大阪と奈良の府県境に位置する生駒山を連想させます。

私事で恐縮ですが、冒頭の旧東郷の地は父方の先祖代々の土地であり、今回、三連休を利用して墓参りに来ました。
父が生まれ育った家屋敷は近年、国道バイパス工事の関連で空き地となり…

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7歳の夏休みに訪れた私に強烈な印象を与えた五右衛門風呂も、冷たい水がほとばしる井戸も姿を消してしまいました。

また、すぐ近くを流れる川内川の支流、山田川沿いには、大きな養豚場がありましたが、そのあたりはすっかり自然に回帰し…

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石組みのアーチ橋だけが、碧い淵の上に物言わずたたずんでいます。
山田川が注ぎ込む川内川との合流点では、父がカラス貝やテナガエビを数多く採ってくれた思い出があります。

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実は今年の夏、その時の夏休みの絵日記が出てきたのです。恥を承知でアップしますと…

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「きょうぼくと(妹、いとこ達)おとうさんとで川内川へ生きてるからすがいをとりにいきました。かいを48ぴきとりました…」
川面に跳ね返る太陽のまぶしさ、蝉の鳴き声、通り雨の冷たさ、蚊取り線香の臭い…、全てが昨日のことのように思い出されます。

わかりにくい例えかもしれませんが、人生を80年として、7歳の頃を夏休みで例えるなら、まだ始まったばかりの7月23~24日くらいでしょうか。

終わりなど意識もせず、40日もの休みをどう過ごすのか、いろんな計画をわくわくしながら心待ちにしていた日々は、物ごころがついた時期の気分と重なります。

人生の半ばを越えた今は、旧盆が近づき、楽しい思い出もたくさんできた半面、「やり残した宿題」が気になり出す頃の気分と重なります。

このブログのわかりにくいタイトルにはそうした意味を込めています。
…以上、本当に私事ばかりでお恥ずかしい限りです。

寄り道が長くなりましたが、今回、墓参の機会を利用し、御先祖様も日々眺めていた紫尾山と川内川沿いに点在する湯めぐりをしました 

途中で見かけた廃屋とコスモス

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よく見ると…

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保護色をうまくまとっていますね(笑)

旧宮之城市街から紫尾山に向かって20分ほどで到着した紫尾温泉

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所在地:鹿児島県薩摩郡さつま町紫尾2165
営業時間:5~21時半 入浴料:大人200円 年中無休 (2012年10月)

このすぐ裏手の紫尾神社から温泉が湧くということで「神の湯」、建物も神殿造風ですね。
入り口の左手には足湯が…

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底に綺麗な白黒の石が敷き詰められています。
入り口右手には飲泉所も…

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ほのかな玉子風味です

こちらが受付

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館内はウッディで清潔な感じです。
脱衣所は広々しており…

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無料ロッカーも利用できます。

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そして浴室へ…

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泉質:単純硫黄泉(低張性、アルカリ性、高温泉)源泉温度:50.3度 PH:9.4

硫黄臭漂う浴室。向かって左が熱めの湯、右側が大きくてぬるめの浴槽

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以前は3つの浴槽だったようですが、現在は2つ。それぞれに注がれる源泉が絶えずオーバーフローし、注ぎ口にはコップもあります。
湯は薄く緑がかっています。

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露天風呂こそないものの、天井が高く…

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気持ちのいい湯浴みです。
良く見ると小さく黒い湯の華も…

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少しわかりづらいですね。;;

湯あがりに紫尾神社にお参りします。(本当は入浴前にお参りすべきですが…)

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気持ちの良い温泉、ありがとうございました。道中の無事もお願いいたします… 

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  1. 2012/10/11(木) 19:23:21|
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鹿児島・新湯温泉「新燃荘」

鹿児島空港近くから茶畑越しに見る霧島連山

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私の好きな眺めです。改めて調べてみたら、鹿児島県は静岡県についで全国第2位の茶の生産量、しかも3位の三重県の3倍以上もの生産(2010年)を誇るようです。

霧島の温泉街を抜け、新湯温泉「新燃荘」をめざします。
途中の噴気地帯では…

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湯気が濛々と湧き起こります。地球のパワーを感じますが、あまり長い時間いるのは危険です。
霧島温泉街からの山道が宮崎県境のサミットに近づくと新湯温泉への道が分かれます。

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さらに分岐を左に入ると新燃岳(1421m)の姿が…

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ご存知のとおり、2011年の大規模噴火により周辺一帯に避難指示が出され、その吹き上げる噴煙は九州南部の航空機の運航にも長期間影響を及ぼしました。

この写真を撮ったあたりは草木が生えておらず…

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硫黄臭が強烈です。新湯温泉が近いことを知らせます。
坂道を下りていくと木々の合間に宿が見えてきました。

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所在地:鹿児島県霧島市牧園町高千穂3968
1泊2食 大人7,500円~
日帰り入浴:8~20時 入浴料:大人500円 (2012年10月)

新燃岳火口からわずか3km圏内にある新燃荘、2011年の噴火により長期休業を余議されていましたが、火山活動の沈静化により立入り禁止区域が新燃岳の半径2kmに縮小されたのに伴い、2012年7月から日帰り入浴、8月からは宿泊も再開されました。

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休業の期間の間に、宿のご主人が新燃荘を見に行くと、建物内に動物が入った痕跡や内装の傷みや、浴槽の亀裂なども見られたとのこと。幾多の試練の末の再開、本当に良かったです。

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試練と言えば、この新燃荘、昭和29年(1954年)の台風の際に起きた大規模な土石流により、従業員の方をはじめ多くの方が犠牲になったこともありました。
この時、妹さんが犠牲になられた先代のご主人岩元静夫さんの不屈の奮闘記が自伝として出版され、宿泊した際には部屋にこの著書が置いてあり、とても感動しました。

フロントで営業再開のお祝いを告げ、先代のご主人はお元気ですかと尋ねたところ、今は新燃荘には来られないもののお元気とのことでした。

私自身10年ぶりの来訪ですが、色々な注意書きや新聞記事、建物の造りなどは大きく変わっていないようで、なぜかホッとする気がします

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フロントで貴重品を預かってもらい、まずは露天風呂から入浴します。
※新燃荘では2010年から浴室内の写真撮影を禁止されていますが、今回、他に誰もいないことを条件に撮影とブログにアップする許可をいただきました。

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泉質:単純硫黄泉(硫化水素型) 源泉温度:57度 PH:5.4

乳白色の露天は強い硫黄臭で満たされています。
白濁は湯の劣化とも言われますが、このミルキー感と強い硫黄の香りは絶品ですね。

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細かい白い湯の華が底に沈殿しています。
源泉が滝となって落ちる部分はいささか、白濁の度合いが薄いです。

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こちらは内湯

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ここの源泉は岩壁を伝って流れ落ちます。

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白い付着物が石膏の芸術のようです
内湯とはいえ天井が高く開放的で、たくさんの窓で換気もしっかりされています。

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山の冷気に包まれて入る乳白色の湯…

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「秘湯西の大関」の名にふさわしいですね。再開、本当におめでとうございます。

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  1. 2012/10/09(火) 19:43:14|
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長野・小谷温泉「山田旅館」その弐

夕食の前に、旅館の外を改めて拝見します

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新館の軒下にはゼラニュームの花壇

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よく手入れされています。
ご存知、明治時代にドイツで開かれた「万国霊泉博覧会」 出展の表示

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日本国内で他に「出泉」したのは、他に別府・登別・草津というから相当なものですね。
明日は雨飾山登山、天気はどうかな…

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館内放送で夕食の準備が知らされ、大広間へ。
食卓にあふれんばかりに並べられたごちそう…

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食べきれるかな…。念のため、友人と2人分です…^^;
ひとつ一つの説明は省きますが、山の幸、海の幸、野菜中心でとても美味しくいただきました。
中でひとつだけ写真を撮ったのが、よもぎのあんころもち

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形がくずれてグロテスクですが、こちらも美味しかったです。
気がつけば…

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完食!(笑)

夕食後は、明日の早朝、雨飾山へ出発するため、先に支払いを済ませます。
この時、囲炉裏の部屋も見せていただきました。

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囲炉裏を囲んで夜なべ仕事とか、昔話とか連想しますが、豪雪地帯のここでの冬は背中が寒そうです。
翌朝の快晴を祈りつつ、8時には就寝… Zzz

そして、翌朝。
夜中も雨が屋根をたたく音がしていましたが、このとおり…

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雨…;;
山あいに雲がたなびき、水墨画のようですが、山は断念…orz

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レトロなすりガラス越しに見ても…

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雨…;;
ごはんもおにぎりにしてもらっていたのにテイタイを余儀なく…

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あ~ぁ。
まぁ、テント泊でなく温泉宿を奮発していたので、温泉旅行に切り替えましょう

おにぎりを部屋で食べてごろごろしたあとは、宿泊者専用の健康館の展望風呂へ。
こちらは脱衣場

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そして浴室へ

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こちらは向かって左側の湯船。一旦、樽に貯められた源泉が惜しげもなく注がれ、やや熱めです。
元湯とは異なる源泉のようで、あえていえば鉄分がやや薄いように感じましたが、素人の私にはさほど違いはないように思います。

これは、源泉の熱で温められた温水

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掛け湯に最適ですね。
向かって右側には小ぶりの露天風呂

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こちらは先ほどの浴槽から…

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オーバーフローした湯が注ぎ込まれます。湯は適温で山からの冷気の中、とても気持ちがいいです。

湯あがりにせっかくなので、旅館に併設された温泉資料館をのぞかせていただきます。

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こちら、皆さんのHPでも定番のドイツ博覧会出展の看板

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「内務省御選抜」というのが誇らしげですね  
私的にはこちらが気になります。

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頸城鉄道バスのバス停。略称は「くびてつ」と言っていたのでしょうか。
現在は小谷温泉までのバスは村営バスに切り替わっています。但し運行はアルピコ交通。

ここには前述の「信越国境紛争」の資料や、明治、大正の頃の人々の暮らしを伝える資料も数多くありました。
また、この方…

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深田久弥氏も当温泉に泊まられたようです。
さらに、興味深かったのは江戸時代に温泉が庶民の間に広がった際に、いろいろな取り決めが行われたという説明。詳細は省きますが、厳しい規則の時代らしく生真面目にこんなことまで?というお触れであり、厳しい中にもほのぼのしたものでした。

小谷温泉山田旅館…

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熱めの温泉と、美味しい料理、そして宿の方の対応もとても丁寧で大変満足しました。

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  1. 2012/10/08(月) 09:09:42|
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長野・小谷温泉「山田旅館」その壱

鎌池散策のあと到着した山田旅館

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所在地:長野県北安曇郡小谷村中土18836
1泊2食:大人10,495円~
日帰り入浴:10~15時 入浴料:大人500円

江戸時代に建築された本館をはじめ7つもの建物が、国の登録有形文化財に指定されています。

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こちらは大正3年築の「新館」

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宮大工による木造3階建てです。
本館の軒下には燕の巣がびっしり…

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この宿が厳しい風雪に耐えながら長い年月続いてきたことを物語ります。
貫禄のある看板

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長野新聞社寄贈のようです。
玄関につながる縁側

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江戸期の建築とのこと。昔、麓から登ってきた旅人達はここで草鞋をぬいで、足を洗ったのでしょうか…。
ここが受付

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木造の館内はピカピカに磨かれています。

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階段の手すり

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隅々まで掃除が行き届き、長年宿を守ってこられた「気」が伝わってくるような気分です。

今回、滞在する新館3階の部屋

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廊下とはふすま1枚だけで、部屋に鍵は掛かりません。貴重品入れを使用します。
お茶うけはこれ

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ここに来るまで「雷鳥の里」はてっきり富山の土産とばかり思いこんでいました。大町市の田中屋というお店の土産なんですね。
窓からの眺めは…

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昭和30年代の映画のシーンのようです。携帯電話はD社もS社も圏外でした。

食事は夕方5時半からということで、それまでに内湯の「元湯」へ向かいます。

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浴室への入り口には…

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「湯男」!?…、もちろん「男湯」です。

浴衣を脱いでいると、脱衣所にまで湯が注がれる音が聞こえてきます。

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お待たせしました、こちらが元湯 

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泉質:ナトリウム炭酸水素塩泉(重曹泉) 源泉温度:47度 PH:6.8
源泉掛け流し
源泉からは宿のすぐ裏手より湧出しており、この滝となって湯船に落ちます。

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湯が落ちる部分には湯の成分がこびりつき、その部分は膨らんでいます。

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長年付着した滝の壁を切り出したのがこちら…

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バームクーヘンみたいですね(笑)
湯は薄い褐色、金気臭

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どんどんオーバーフローしています。
飲泉用のコップもちゃんとあります。

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こちらは寝湯

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枕とその周囲の縁についた堆積物もスゴイですね 

湯の滝のドボドボ落ちる音を聞きながら、気持ちよい湯浴みができます。
このあとは夕食、早めの17時半からです。
                    (つづく)

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  1. 2012/10/06(土) 22:21:49|
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長野・小谷温泉 奥の湯 露天風呂

国道148号線から、中谷川沿いに県道を車で駆け上がっていきます。

既に至る所で稲刈りが済み、稲わらを積み重ねる作業が行われています。

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このあたりは、戦国時代以降、越後、信州双方の領民が入り乱れて暮らしており、国境争いの絶えない地域でした。

急傾斜の山腹に刻まれた細い田畑を見ても、厳しい環境の中で暮らしてこられたことが伺えます。

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国境争いの背景には、こうした苛酷な状況下で生計を立てるという事情に加え、長年に渡って覇権を争った上杉、武田ゆかりの領民という自負があったのかもしれません。

江戸時代には越後側から訴えが起こされ、幕府は国境裁定の現地検分に50人もの役人を送りこんだとのこと。また、検分に従事する者への賄賂の横行を懸念し、その滞在中の物資の調達にあたって、こと細かに規則が定められるなど公平性の確保に努めたようです。

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お上の威光が現代とは比較にならないとはいえ、信州側に分があるとした裁定が円滑に受け入れられたのは、大規模な検分に基づく公平な裁定に腐心した幕府の姿勢にあったのではないか…、と想像します。

翻って現代においても、糸魚川市と小谷村との間には、約1kmにわたって県境が確定していない所もあるようです。

また、姫川温泉は、姫川を挟んで両県に宿が点在しているものの、電話の市外局番も同じであり、小谷村の観光案内には新潟県内の宿も記載されています。

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やや書生臭い話が続きますが、2008年には糸魚川市議会で、小谷村との越境合併ののち、長野県への編入を目指すべきではという質疑があり、この時、小谷村村議の中には好意的な反応もあったようです。

元々、両者は地理的、経済的にも繋がりが深く、糸魚川のスーパーの駐車場でも松本ナンバーを多く見かけました。

あくまで私見ですが、2014年度に北陸新幹線が金沢まで開通すると、糸魚川では、県庁のある新潟市より、時間距離が近くなる長野市や東京との人・物の流れが増えるかもしれませんね。

加えて、並行在来線廃止によりJR西日本の離れ孤島になる大糸線の北部区間の取扱い問題が顕在化することも予想されます。仮定の話で恐縮ですが、もしJR西日本が廃止を打ち出し、さらにJR東日本も引き受けないとなった時に、この区間を担う3セク路線が設立されるとしたら、どちらの県が担うのでしょう…。

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日本有数の豪雪地帯であり、夏には豪雨で姫川水系が暴れる苛酷な地にあって、新潟、長野の人々が、色々な苦難に折り合いをつけながら歴史を刻んできたこの地域。そのアイデンティティが改めて見つめ直される…、 もしかすると北陸新幹線の金沢開通がそのトリガーとなるかもしれません。

…と、長々とチラシの裏で恐縮です。温泉が冷めてしまいますね(笑)先を急ぎましょう

小谷温泉を一旦通り過ぎ、雨飾山への道を右に分けます。
雨飾山には…

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残念ながらガスがかかっています。
この少し先の駐車場で車を降ります。
鎌池へのアプローチ

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センサー式のカウンターが設置されていました。
このあたりは、県内はおろか、国内でも有数の規模を誇るブナの森です。

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ブナが立派なほど、この地に雪が多いことが伺えます。
鎌池の周囲には2kmに及ぶ散策路があります。

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紅葉にはまだ早いですが、赤い実が秋の訪れを告げます。

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鎌池のあるこのあたりの標高は1,190m。名前の由来は草を刈る鎌の形に似ていることから。

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静かな水面に秋風が吹きます。

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鎌池散策ののち、小谷温泉の露天風呂へ向かいます。
入り口は村営雨飾荘から100mほど離れた所にあり、駐車場も雨飾荘の近くにあります。
ブナ林の中に続く露天風呂への道

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所在地:長野県北安曇郡小谷村中土小谷温泉18926-1
入浴時間:9~21時 冬季休業
入浴料:寸志

途中、雪の重みでたわんだブナの幹…

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このあたりの豪雪の凄まじさとブナの生命力の強さを物語りますね。色と形がゾウを連想させます。
露天風呂は男女別になっています。脱衣所の周囲にさえぎるものはありません。

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お待たせしました。こちらが露天風呂 

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泉質:炭酸水素塩泉 源泉温度:56.3度 pH:7.1
源泉湧出量:240L/分

万緑の中に白い巨石がいいですね。
石組みの中にこんこんと注がれる湯はかすかに褐色

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底には緑の苔のようなものが見えます。
9月中旬を過ぎるとアブもいなくなるのか、快適な湯浴みができます。こちらは源泉の注ぎ口

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注ぎ口周囲はやや熱めで、こんな表示も…

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指を源泉で浸し、舌先で確認する程度が良さそうです。麓の温泉と同様、金気臭があります。

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野趣あふれる小谷温泉露天風呂…

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森林浴と温泉浴が同時に楽しめます。

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  1. 2012/10/04(木) 20:15:17|
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山口・下関つくの温泉と角島

海のパノラマが広がる客室。
双子2号は、目覚めてのちも布団から海を眺めています。

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和室だとこういう目線で楽しめるね(笑)

朝食へ向かいます。レストランの名前は「ベルヴェデーレ」

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ドイツ語で「良い眺め」の意味。ウィーンの宮殿の名にもあります。
我々の指定された席からの眺め…

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反対側を振り向けば…

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写真は海を背にした私が、左右90度ずつ振り返っただけなので、真正面に座れば、客室同様の「良い眺め」を愛でながら食事ができます。
朝食のメニューはこのとおり…

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これにアジの干物の焼きたてがついてきました。
いずれも上品な味付けで美味しかったです。

朝食後、散歩がてら海岸に出てみます。海側からのホテルの全容。

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客室の大きな全面ガラスが目立ちます。
階段を下りていくと…

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海水浴にはもってこいのビーチが広がります。
途中で捕まえたカニ

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かわいそうにハサミを片方落としてしまいました。
波打ち際に近寄る1号、2号

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オイオイ、濡らすなよ~

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ほら、言わんこっちゃない…

ホテルをチェックアウトしたあと、いよいよ角島大橋を渡ります。
これはホテルの方に教えてもらった、橋を見下ろす脇道からの眺め…

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この角度からの眺めが一番いいなぁ。
本州と角島を結ぶ角島大橋は2000年に開通した長さ1,780mの橋。

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周囲の景観にも配慮した構造から、2003年には「土木学会デザイン賞」優秀賞を受賞したそうです。
その日本離れした光景から、車のCMでも多数使われています。
途中で車を停め…

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振り返ると、海流の向こうに昨夜泊ったホテル西長門リゾートの姿も…

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あいにくの曇天が惜しいです ;;

島に入ると風が強く…

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波がしらが水煙となって消えていきます。

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島の突端にある灯台に続く道沿いには「道の駅」のほか、漁師さんが経営する食堂が点在します。

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実は、前夜の夕食はこのあたりの漁師料理を食べようと目論んでいましたが、夕方には綺麗に全て閉まっていました(涙)
結局、本土側の国道沿いに魚料理を食べさせてくれる店が開いていたので事なきを得ましたが、かなりあせりました。
島の北西端の夢ヶ崎にある灯台

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1876年に建造された総御影石の灯台。Wikipediaによると日本に2つしかない無塗装の灯台とのこと。
クラシカルな感じです。

その手前のキャンプ場あたりが、映画「四日間の奇蹟」のロケで使われたようです。

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沖縄の写真と言われてもわかりませんな(笑)
映画の重要なシーンで使われたという礼拝堂がココ。

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ストーリーは甘いファンタジーらしいのですが、家に帰ったらDVD借りに行くことにします。

あいにくの曇天ではありましたが、海の眺めの特等席とも言えるホテル西長門リゾート…

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今度こそは晴天で、温泉から夕日の沈むシーンを狙うのだ! 

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  1. 2012/10/02(火) 23:21:57|
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山口・下関つくの温泉と秘境駅

では、ここで問題です。
山口県西部にあるJR山陰本線の駅名です。なんて読むでしょう…?

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「とくぎゅう」?「とくうし」?なぜか牛丼屋を思い浮かべる文字です。
正解は…

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「こっとい」です。
こっといの由来には、このあたりで牧畜がさかんで「牝牛=ことい」強健で、重荷を負うことのできる牡牛からついた、あるいは、日本海に面した入り江「琴江=ことえ」から、さらには、古代にこのあたりを治めていた大神特牛(おおがのことい)の名前からなど諸説あるようです。

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同じ地名は対馬や福岡県、福井県にもあるようで、いずれも日本海側の地であることから、大陸との関係を示唆する見方もあるようです。

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駅自体は、1928年に開設されましたが、現在は無人化され、行き違い設備もこのとおり…

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はがされ、草蒸しています。2010年の利用客は1日34人。
30年近く前は、赤いディーゼル機関車が茶色や青色の客車を何両も引いて…

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行商のオバさんをたくさん乗せて走っていました。
そう言えば、朝の3時前に長門市を出発する日本一早い始発列車もここを通っていました。
また、毎朝5時過ぎに九州・門司駅を出発して、京都の福知山まで延々600kmを18時間以上かけて走る鈍行列車や、

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大阪と博多を山陰本線経由で走る特急「まつかぜ」も毎日、この特牛駅にやってきていたのですが…、それも遠い昔話ですね。
そんなノルタルジーに浸っていると、愚息が「やったぜ!」と時ならぬ歓声を。

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平地では珍しいミヤマクワガタです。(笑)時の流れ方が都会とは異なります。
駅舎の中は…

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木造の改札。開業以来のものでしょうか。
実は、こう見えてICOCAが使えます…なんてことならシュールですが… ^^;

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時代の流れから置き去りにされた感の特牛駅ですが、近年、映画のロケで脚光を浴びました。

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吉岡秀隆、石田ゆり子らが主演の映画「四日間の奇蹟」のロケで、この駅が「伊上畑=いがみはた」駅として使われたのです。駅舎内にもロケ時のスナップがありました。

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ロケでは特牛の沖の角島も使われましたが、ここからバスも出ています。
駅はすっかりその存在感を失くしつつある一方で、近年、特牛の港で水揚げされる「特牛イカ」が高級ブランド化しつつあり、県内外に出荷されているようです。

ここから今夜の宿泊地、ホテル西長門リゾートへ向かいます。

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所在地:山口県下関市豊北町神田2045
1泊2食:大人15,750円~
日帰り入浴:14〜19時(月~土)13〜19時(日、祝)
入浴料:大人1,000円 子供500円 (2012年9月)

ロビーからは正面に角島と海が広がります。

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ダイナミックですね。ここでコーヒー飲んだら誰でもサマになるでしょうね。
長い廊下を部屋に向かいます。

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今回は和室を予約しました。
部屋からの眺めはどうでしょう…

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あいにくの曇天とはいえ絶景です!
角島とそれに向かって伸びる角島大橋が日本離れした風景を見せています。
ひがな1日こうして海を眺めたり、読書したりしてボーッと暮らせたらいいですねぇ。

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もう部屋から出たくなくなりそうですが、温泉へ向かいます。
こちらは内湯。

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泉質:単純温泉  源泉温度など不明

無色透明で、かすかに塩素臭がします。
ガラスの向こうに見えるのは海水のプールで、カニがいたりします。

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露天風呂はどうでしょう…

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無駄な形容詞や飾り言葉が必要ないでしょう。見たまんまの開放感…

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返す返す、天気が良ければコバルトブルーの濃淡もはっきりするのに…と言いたい所ですが、非日常と言うには十分過ぎます。

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海風もキツかったけど、日頃、心に降り積もった都会の塵など吹き飛ばす豪快な湯浴みです…

(つづく)

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  1. 2012/10/01(月) 20:47:20|
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プロフィール

HAM1826

Author:HAM1826
季節の草花、温泉、旅行記をはじめ、自分の気に入っている風景を写真日記風に綴っています。

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