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人生という名の夏休み

旅、花、庭、畑…、備忘録代わりの写真日記

賀名生 願いが叶う桜…


空から流れ落ちるように咲く、枝垂れ桜…

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2019年4月、吉野を訪れた翌日、同じく南朝ゆかりの奈良・賀名生(あのう)へ、家内と足を運んだ。

歴史民俗資料館前の枝垂れ桜は、春の陽光をめいっぱい浴びている。

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この「賀名生の里」に隣接しているのが、立派な冠木門…

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茅葺の門に不釣り合いな、「皇居」の文字。
扁額の脇には「重要文化財」の文字も見える。

この冠木門をくぐると、ずっしりとした茅葺屋根の「皇居」が現れる。

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ここは、南朝の「賀名生旧皇居」とされる堀家住宅。 
足利尊氏によって京を追われた後醍醐天皇が、しばし滞在されたとされ、のちに、その息子の
後村上天皇から後亀山天皇に至るまで、南朝の皇居「行宮」とされた建物である。

内部の見学には、事前連絡が必要とネットで見て、諦めていたところ、カフェの立て看板が出ており、
流行りの「古民家カフェ」に入る気分で、「皇居」の中へと足を踏み入れる。

天井の高い土間で靴を脱ぎ、案内されたのは、大きな一枚板の食卓の部屋…

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隣室にも木の温もりを感じる食卓が並ぶなど、和モダン風のスペースとなっている。
また、至る所に、由緒ありそうな書が飾られ、しばし、雅な気分の中で、ランチをいただく。

食後、丹生川を望むテラスに立つと、旧国鉄・五新線のコンクリート橋が、川面を跨いでいる。

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皇居をあとに、五新線の未成線(未開通のまま廃止された路線)跡に向かう。

ここは、鉄道が開通していれば、賀名生駅となっていたはずの所…

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未成線跡を専用道として活用したバス路線も、2014年に国道168号線経由に振り替えられ、廃止。

行き交う人も車もない路線跡は、馬蹄形のトンネル口へと続く。

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トンネルの方へ進み、先ほど皇居のテラスから見えていたコンクリート橋上まで来ると…

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桜の咲く山を背後に従えた皇居が見える。
この山には、後醍醐天皇、後村上天皇を支えた南朝の重臣・北畠親房の墓が祀られているとのこと。

再び、歴史民俗資料館の側に戻り、山腹に続く道を登る。

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道脇を彩る桜は、ソメイヨシノだけでなく、緑葉の中に咲く山桜も…

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ソメイヨシノに比べ、花びらの純白度が高いように思える。

坂を登り切ると、廃校跡が現れ、その門の前から右手に伸びる階段を昇ると、北畠親房の墓に出る。

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南朝の正当性を綴った「神皇正統記」を残すなど、南朝側の精神的支柱でもあった北畠親房。

吉野や金剛山の山懐には、楠木正成をはじめ、南朝ゆかりの武士や公家の墓が、手厚く管理されている
と実感することが多いが、ここも手入れが行き届いている。

南北朝時代以前には、「穴生=あなふ」と呼ばれていた、山間のこの地。
後村上天皇が、南朝が正統でありたいという願いを込めて「叶名生=かなふ」と名付けられ、のちに、
北朝側の足利尊氏が南朝に帰順し、願いが叶っためでたさから、表記を「賀名生」に改められたとされる。

結局、それは束の間のめでたさになってしまうのだが、往時の人々の喜びは…

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700年の時を経て、満開の桜が体現しているように思えるほど、見事な桜の競演だった。


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  1. 2019/04/14(日) 00:32:21|
  2. | コメント:0

桜 吉野(七曲り、蔵王堂)

無骨な鉄骨が弧を描くドーム型の天井…

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近鉄吉野線吉野駅。
2019年4月の週末の朝、関西屈指の桜の名所として知られ、シーズン中は、山域一帯で一般車の通行規制が
しかれるほど混みあうが、時刻はまだ8時前とあって、人影は少ない。

まだ陽の射しこまない谷合いの駅前に立つと、見ごろの桜が出迎えてくれる。

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この先、蔵王堂まで行くには、「七曲り」と呼ばれる桜の坂を進む。

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山桜が主体の吉野だが、多くのソメイヨシノも山を彩る…

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ジグザグの道を進むこと20分余り、尾根筋に続く吉野の街並みまで上り詰めると、枝垂桜が迎えてくれる。

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この先、両側に土産物屋、飲食店、旅館が並ぶ狭い道を進むと、ようやく蔵王堂直下の仁王門にたどり着く

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高さ20mを超す山門は、階段下から見上げると、威圧感が増すようだ。

あいにく改修中でネットが掛けられ、足元で睨みを利かす金剛力士像も、薄いヴェールの向こうに…

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門をくぐり、さらに石段を上り詰めると、蔵王堂の前へ。

見上げると、圧倒的な存在感の蔵王堂…

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白鳳年間に、修験者・役行者(えんのぎょうじゃ)によって創建されたという金峯山寺、「蔵王堂」。
桜とともに、吉野の代名詞とも言える存在であり、この時はちょうど、ご本尊「金剛蔵王大権現」が
特別開帳されるとあってか、紅白の幕が設えられている。

この蔵王堂前から西側を望むと、咲き乱れる桜に包まれるように建つ「妙法殿」…

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南北朝時代に、後醍醐天皇や後村上天皇の行宮(あんぐう・皇居)があった跡に位置する。

ここ吉野は、修験道のみならず、政治の中心として歴史の舞台にもなった場所…

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南北朝時代から700年…。
元号が変わっても、新しい時代の行く末を静かに見守るのだろう。


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  1. 2019/04/07(日) 23:30:09|
  2. | コメント:0

花冷えの桜

2019年3月終わりの週末。
近所の緑地帯で咲き始めたソメイヨシノ…

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今年は、例年になく遅めの開花。
開花の進んだ木はまだ少なく、全体では5分咲き程度…

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前夜の雷雨と強風でも、花びらも落としていないのは、遅めの開花が幸いしたのだろうか…

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冷たい風に枝を揺らすソメイヨシノ…

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本格的な春の訪れは、まだ先の楽しみ…。


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  1. 2019/03/31(日) 16:41:31|
  2. | コメント:0

奈良県吉野郡東吉野村 丹生川上神社

奈良県東部の山間に位置する東吉野村。
林業と素麺づくりを主な産業とするが、この50年ほどで人口は7,000人から1,500人へと激減…。
高齢化率に至っては、2015年時点で53.7%と、実に村民の半分以上が65歳という過疎の村である。

丹生川上神社中社は、その村内を流れる高見川と日浦川、四郷川が十字型に合流する地に位置する。

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訪れた2018年11月中旬の週末、真っ盛りの紅葉が小春日和の陽射しを受けている。

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丹とは水銀の原料、それが生まれる所が「丹生=にゅう」。これは日本各地で見られる地名だが、
紀伊半島では丹生を冠する神社が、吉野を中心に10か所以上も存在。

この丹生川上神社は、7世紀の白鳳時代に創建され、水の神、雨の神として崇められてきたと伝えられる。

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そんな長い歴史を有するこの地は、幕末に尊王攘夷を唱え、蜂起した「天誅組」終焉の地として、
幕末史に名を刻んでいる。

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天誅組は、幕末の尊王攘夷運動の高まりの中、幕府に対する本格的な武装蜂起として、その後の倒幕、
明治維新の先駆けとなったという評価もあり、天誅組が代官所を襲った奈良・五條市に至っては、近年、
「明治維新発祥の地」などと称し、天誅組を観光資源としているようだ。

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ただ、自分は、天誅組の実態について調べるほど、尊王攘夷の熱気に舞い上がった血気盛んな
他国の連中が、天皇の大和行幸に乗じ、善良な民衆を巻き込み、静穏だった大和の各地を荒らし、
多くの命を散らすに至った、なんともやるせない事件のように思える。

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とりわけ気の毒なのは、県南部、十津川村の人々だ。
古代より朝廷警護に携わるなど、長年にわたり天皇に対して忠誠を尽くしてきた十津川は、村人全てが
「郷士」とされてきたが、天誅組の首謀者から、その愚直なまでの勤皇の姿勢につけ込まれ、結果、
多くの犠牲を払うことになってしまう。
一方で、首謀者の何人かは、長州や京へ逃げ帰ってしまう…。

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天誅組騒動から約40年を経た明治38年には、東吉野村で、ニホンオオカミが最後に捕獲されたとされるが、
明治維新の近代化の中で、姿を消していったオオカミと、天誅組に翻弄され、この地で命を散らした大和の
人々の姿が重なってしまうのは、自分だけだろうか…。

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そんな歴史に思いを馳せると、紅く色づくカエデに、この地で流された血を思わずにはいられない。



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  1. 2018/11/23(金) 10:16:02|
  2. 紅葉
  3. | コメント:0

5月の庭 スパニッシュビューティ

GWに花の盛りを迎えたスパニッシュビューティ

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地植えにして10年ほどが過ぎ、年々花つきも落ちてきたため、冬場に強剪定し…

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今まで毛嫌いしてきた市販の農薬も使ってみたところ、例年悩まされていた黒点病も消え…

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ここ数年で見られなかったほどの花つきの良さで、毎朝、庭に出るのが楽しくなるほどに…。

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朝の優しい光の中で咲くスパニッシュビューティ…

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柔らかで優しいフリルの花びら、周囲を包む甘い香り…

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仕事に向かう前、つかの間の栄養補給…w


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花も人も手間をかけてやれば、その分、きっちり花を咲かせるように思う。

  1. 2018/05/06(日) 22:42:22|
  2. 薔薇
  3. | コメント:0
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プロフィール

HAM1826

Author:HAM1826
季節の草花、温泉、旅行記をはじめ、自分の気に入っている風景を写真日記風に綴っています。

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