人生という名の夏休み

旅、花、庭、畑…、備忘録代わりの写真日記

孤高の山 学能堂山

針葉樹の森に射しこむ朝の光…

    201803 gakunodo 110

奈良県の最東端、御杖村の神末集落の林道脇に車を停め、人工林の森を1時間あまり登りつめると、小須磨峠に到着

201803 gakunodo 120

この先は、広葉樹の稜線伝いに道が続く。

201803 gakunodo 125

雪が残る道を進むと、目指す学能堂山の恰幅の良い山容が姿を現す。

201803 gakunodo 130

再び針葉樹の森の道を進み、頂上直下のぬかるんだ急登を一歩一歩登ると、青い空が頭上に広がる。

201803 gakunodo 135

後ろを振り返ると、登ってきた稜線のはるか向こうに高見山の端正な姿…

201803 gakunodo 145

稜線で鹿の群れと出会ったのち、学能堂山の山頂に到着

201803 gakunodo 140

昭文社の登山地図にも名前がなく、登山者も少ないことから「不遇の山」とされる学能堂山。
360度の展望が広がる山頂には誰もおらず、雄大なパノラマを独り占め。

201803 gakunodo 150

ただ、多くの人々の登攀対象にならないことをもって、「不遇」と称するのは、いかがなんだろう…。
三峰山から望む山容も美しく、どこかアカデミックな響きを持つ学能堂山、自分は孤高の気高さを感じるのだが…

東南側には、ピラミダルな山容の局ヶ岳(つぼねがたけ)

201803 gakunodo 155

次は、あの山にしようか…

201803 gakunodo 165

2018年になって、毎週のように通い詰めている室生の山々、その魅力は尽きない。



<山行記録・平成30年3月中旬>
 神末登山口 8:45  ~ 林道終点 9:12  ~ 小須磨峠 9:46  ~ 学能堂山 10:54 昼食・休憩 11:45  ~
  ~  小須磨峠 12:32 ~  神末登山口 13:06



  1. 2018/03/26(月) 00:05:18|
  2. 近畿の山
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春の息吹 三重・大洞山(その2)

三重県西部、奈良との県境に近い大洞(おおぼら)山。
先に到達した雌岳の頂上から、ずんぐりした山容の雄岳へと向かう。

201802 obrayama 200-2

この日は、いつまでも晴天が続き、樹々の幹回りの雪も解け…

201802 obrayama 201

残った雪の上には、幹がくっきりとした影を落としている。

尾根伝いの道は明るく…

    201802 obrayama 203

歌を口ずさみたくなるような快適な山歩きが続く。

雌岳から20分足らずでたどり着いた雄岳山頂

201802 obrayama 202

稜線沿いには円錐形の尼ケ岳、さらに奥には、風力発電機が林立する青山高原が広がる。

山頂には濃い緑の木々が多く、これはアセビだろうか…

201802 obrayama 212

残雪の山でも春の息吹が、そこかしこに感じられる。

終始明るい陽射しのもとで歩いた大洞山…

201802 obrayama 206

帰路に麓の国道を走っていると、端正な横顔を覗かせていた。




  1. 2018/03/13(火) 21:08:15|
  2. 近畿の山
  3. | コメント:0

春の息吹 三重・大洞山

快晴のこの日、三重県西部の大洞山麓のキャンプ場から登り始める。

201802 obrayama 100-3

空は明るいものの、風は冷たく、体感的には氷点下。

人工林の急な坂道を登ると、南側が開ける。

201802 obrayama 102

幾重にも重なる奥伊勢の山並み…。

息をはずませつつ登ること1時間余で稜線へ。

    201802 obrayama 105

サクサクの雪を踏みつつ進めば、山頂はもう目の前。

広がる大パノラマは、古光(こご)山から続く、ニホンボソ山、倶留尊(くろそ)山…

201802 obrayama 108

春まだ浅い陽射しを浴びる、室生の火山群のスカイライン。




  1. 2018/03/11(日) 22:54:04|
  2. 近畿の山
  3. | コメント:0

ブナ哀し… 高見山

奈良・三重の県境に位置する高見山

201705 takami190

標高は1,248mとそれほど高くはないものの、その端正な山容は、西側から望むと際立つ。

国道から旧道に入り、登山口のある峠の駐車場に車を停める。
訪れた5月下旬、ジグザグに斜面を刻む急な登山道を進むにつれて、ヤマツツジが増え…

201705 takami 100

頭上でウグイス、三重県側の谷からは、カッコウの鳴き声がこだまする。

坂が急なだけ、面白いように高度が稼げる登山道。
少し開けた所で振り返れば、国見山から明神岳、池木屋山、遠く大台ヶ原・日出ヶ岳まで伸びる台高の山並み…

201705 takami 110

針葉樹と広葉樹の混じる森では、季節が進むほどに広葉樹の色が濃くなり、その境目がわからなくなる。

頂上直下まで来ると、東側の眺望が開け、奥に三峰山の姿が…

201705 takami 120

谷あいには、伊勢詣に多くの人が行き交った和歌山街道が、右奥の東側へと伸び、それに沿って
小さな集落が点在するのが見える。

そして、急坂に息を弾ませ登ること50分、山頂に到着。

201705 takami 130

東西に細長い山頂には、八咫烏を祀る高角神社が鎮座する。

山頂直下の西側には、ブナの森が広がり、緑のシャワーを楽しみにしていたものの…

    201705 takami 145
           201705 takami 155

そこに広がっていたのは、山火事にでも遭ったのかと思うほど、無残な立ち枯れ…。
温暖化に伴う森の乾燥化か、あるいは酸性雨の影響か、乾き切った山肌には、広葉樹の幼木すら見られない。

仮にここに実生を植え、鹿の食害を防ぐなど、人工的にブナの森の再生を図ったとして、元の原始の姿に戻すには、
おそらく50年、100年単位の年月を要するのだろう。
一方で、森を破壊するまでの時間は、数年もあれば、いや暴風雨なら半日あれば、十分なのかもしれない。

翻って、人の世の信頼も同じ。
小石を積み上げるように、長い時をかけて少しづつ信頼を積み重ねていっても、崩れる時は一瞬…。
石を崩さぬように、息を殺して積み重ねながら生き続けるのは、時に窮屈だと感じることがある。

不完全燃焼な思いのまま、登ってきた道を下り始めると、朝から薄曇りだった中で、ようやく森に光が射すように…

201705 takami 160-2

明るい緑の中で、カッコウの声を慰めに帰路についた。


 

  1. 2017/06/18(日) 21:24:16|
  2. 近畿の山
  3. | コメント:0

曇りのち… 氷ノ山

小学校以来の友人とは、すっかり疎遠になっていた。

小中高と同じ学び舎で過ごし、大学こそ違えど、同じ京都で学び、さらに就職先が同じということもあり、
お互いの結婚披露宴で友人代表でスピーチする仲だった。

やがて、住む街も離れたという物理的な距離に加え、就職から25年以上を経て、仕事上の部門が離れたこと、
立場が微妙に異なってきたこともあり、心理的な距離が開いてしまったことが、哀しいかな現実だった。

それまでは、近畿・中国・四国の山を一緒に歩くことが多かったものの、それもいつか絶えてしまっていた。

     201705 yama 600

この先、仕事が正念場を迎える前に、思い切って山歩きに誘ってみたところ、「軽めの山歩きなら…」とだけ、
LINEでの返事。
素っ気ない文字から察するに、あまり乗り気でないのに、気を遣っているのだろうか…などと思案する。

約束前夜、待ち合わせ場所を念押しするため、再びLINEを送信したものの、既読がついただけで返信はなく、
当日の朝が来ても、本当に来るかどうか、半信半疑のまま、待ち合わせ場所まで車で出向いた。

高速のインターにほど近いコンビニに、約束時刻の3分前に到着すると、早朝のコンビニの駐車場で、
周囲の目を気にすることなく、パンにかぶりついている友人の姿がある。
こちらに気が付くと、気取ったところがない人柄そのまま、人懐っこい笑顔で、「おぅ!」と右手を挙げる。

助手席に乗り込んできた大柄な友人に近況を尋ねる中で、以前、週末出勤が多いと聞いていたことについて
話題を向けると、今年の春にその職場から別の部署に異動していたとのこと。
同じ勤務先とはいえ、千人を超える異動者リストの中で、友人の名を見落としていた自分の不明を詫びた。

しかも、友人は異動後に、自分の職場の近くに用事があった折に、様子を見に来てくれたものの、
自分がキリキリと忙しそうな状況だったので、声をかけるのを控えたとのこと…。

重ね重ね友人に謝るとともに、心に余裕もなく、心理的な壁を作ってしまっていたのは、誰あろう自分であった
ことを恥ずかしく思った。


その後、高速の渋滞に巻き込まれつつも、お互いの仕事のこと、子どもの受験に関わる話などが尽きないうちに、
兵庫と鳥取の県境・氷ノ山(ひょうのせん)への登山口、大段ヶ平(おおだんがなる)に、午前10時前に到着。

めざす標高1,510mのドーム状の山頂は、駐車場からも望むことができるが、あいにくの曇天…

   201706 hyonosen 70

友人との過去の登山は、雨に遭うことが多かったので、「(今回も降られるか…)」などと不安がよぎる。

軽いウォーミングアップのあと、登山口へ。

         201706 hyonosen 110-2

ここから山頂までの標準コースタイムは、約1時間40分。
かつては、コースタイムの7掛け、8掛けが当たり前だった二人も、今や膝や腰を気遣いながら進むオジサン…(笑)

登山道は、そんな老体をいたわるかのように緩やかに緑豊かなブナの森の中に続き…

      201706 hyonosen 170

頭上では、ウグイスやホトトギス、時にカッコウの鳴き声が響く。

この先、尾根伝いに続く広い道を進み、少しづつ高度を稼ぎながら、時折、木の間から遠くの山並みを望む。

   201706 hyonosen 130

東側に遠望できる山並みは、東床尾山あたりだろうか…。

久しぶりの1,500m峰、友人は自分以上に長いブランクにも関わらず、快調なペースで先行する。

   201706 hyonosen 125-2

積雪量の多さを物語るかのように、ブナの根元はJ字型にたわんでいる。

この広い登山道の脇は、背の高い笹で覆われているのだが、このあたりで登山者のみならず、地元の年配の方
たちが熱心に採り続けていたのが…

   201706 hyonosen 140

いわゆる「根曲り竹」。年配の方に尋ねると、茹でてスライスしたり、グリルで焼いても美味しいとのこと。

やがて登山道は、神戸大学の山小屋の前で、ハチ高原からの道と合流し、そこからさらに進むこと20分余り、
笹原の中に立つ小屋が見え出すと、山頂はもう間近…

201706 hyonosen 180

そして駐車場から約1時間40分、心配していた雨にも遭わず、ほぼコースタイムどおりで山頂に到着。

201706 hyonosen 230

時刻はちょうど昼食時。三角屋根の小屋の周囲では、20人余りの登山者が弁当を広げたり、コンロで湯を
沸かす光景が広がる。

そんな中で、友人とともに鉢伏山側の展望が広がる斜面で昼食を摂る。

201706 hyonosen 200

スキー場のゲレンデが広がる柔らかそうな山容を眺めつつ、友人と並んで、雨に降られずに登れたことを祝い、
コンビニ弁当を味わう。
298円の鶏そぼろ弁当が、これほど美味しいと思えたのは、眼下に広がるパノラマのせいだけではないだろう。

このあと帰路も順調に進み、懸念された高速道路の渋滞もなく、大阪へ戻る頃には、空もすっかり青空に…

201706 hyonosen 220

大阪へ戻る車の中で、友人とは、近いうちに、以前に登頂こそ果たしたものの、雨で何も見えなかった徳島・
剣山へのリベンジを誓った。


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  1. 2017/06/04(日) 01:09:14|
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