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人生という名の夏休み

旅、花、庭、畑…、備忘録代わりの写真日記

ススキの穂揺れて… 観音峰展望台

観音峰へのアプローチは、駐車場脇から伸びる吊り橋から始まる…

201810 kannonmine 100-2

奈良県天川村洞川は、標高約800m。10月中旬とはいえ、周囲には色づき始めた木々も見られる。
この吊り橋は、県内屈指の紅葉で知られるみたらい渓谷につながる遊歩道も兼ねていることから、
気の早い紅葉狩り客も見かける。

遊歩道を右に分けると、観音峰への道は、杉・ヒノキの植林の中に続いている。

      201810 kannonmine 105

木の根の張り出す道を進むと、水場が現れる。

201810 kannonmine 110

駐車場からここまでは約20分。
こんこんと湧き出る観音水で喉を潤し、さらに進むと第1展望台へ続く道を左手に分ける。

針葉樹から明るい広葉樹の森へ変わると、石積みが現れ、山中に不釣り合いな和風の建築物が…

201810 kannonmine 120

南北朝ゆかりの神社跡に建てたとされる休憩所。
登り始めた時刻が午後2時と遅かったため、建物内も周囲の広場にも人影はなく、静寂の中、
時折、鹿の鳴く声がこだまする。

ここから急な石段を登り、再び針葉樹林帯に入ると、ジグザグに続く道となる。
いつまで続くのかと思い始めた頃、行く手が明るくなる。

201810 kannonmine 127

階段を登ると、にわかに眺望が開け、目的地である観音峰展望台に到着。

201810 kannonmine 140

登山口の駐車場からは約1時間20分。ほど良い疲労感と達成感の中、銀色のススキの穂が揺れる。

標高1,208mの展望台からは、東北から南、北西側にかけて大峰山系の雄大な眺望が広がる。
真っ先に目が行くのは、大日山の岩峰から続く稲村ヶ岳、バリゴヤの頭の稜線…

201810 kannonmine 155

時刻は午後3時半。すっかり傾いた陽が、針葉樹の山肌の襞を浮かび上がらせる。

南側には恰幅のある弥山、頂仙岳の稜線

201810 kannonmine 165

北西側には、金剛、葛城のパノラマが広がる。

ススキの穂は、まだ吹き始めたばかりなんだろうか…

201810 kannonmine 150

写真に夢中になっていると、谷間からひときわ甲高い鹿の鳴き声がこだまする。

201810 kannonmine 145

静かな山行、2018年の秋…



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  1. 2018/10/27(土) 15:44:59|
  2. 近畿の山
  3. | コメント:0

間ノ岳 (4) 「静岡市葵区田代」

三峰岳の肩から間ノ岳山頂までは、1時間の道のり。
だが、それまでのなだらかな稜線から様相が異なり、岩場の登りとなる。

201808 ainodake 700

ペンキで記された丸印や、浮き石に注意を払いつつ登山道を進むと、右手奥に南アルプス
核心部の山々が望める。

201808 ainodake 710

右から塩見岳、その奥に赤石岳、悪沢岳。
いずれも標高3千mを超えるが、これらは全て、静岡市域に属し、間ノ岳は下図の赤丸の部分、
葵区田代という静岡県の最北端に位置する。

   shizuoka 100

全国に20ある政令指定都市のひとつ静岡市。その中心部、静岡駅や県庁のあるエリアから、山梨との
県境、南アルプスの3千mの稜線まで、南北60kmに渡って葵区が広がることは、驚きである。

ただ、そんな広大な市域を有する静岡市よりも、広い市が全国には4つある。
同じく静岡県の浜松市、栃木県日光市、北海道北見市、そして、日本一広い市、岐阜県高山市である。

すっかり脇道にそれてしまったが、大都会の代名詞である政令指定都市とは到底思えない稜線の道を
さらに進むと、前日までは、はるか頭上にあった北岳の姿が次第に大きくなり…

201808 ainodake 720

重厚な三角錐の北岳の奥には、甲斐駒ケ岳が鎮座する。

足元に目を転じると、岩稜帯の間ノ岳山頂付近では少ないとされる高山植物…

  2018 ainodake 810
           2018 ainodake 800-2

オンタデやリンドウなどが、岩稜の中で健気に咲いてる。

そして、三峰岳の肩から標高差190mを登ること50分、ついに間ノ岳山頂に到達。

201808 ainodake 730

2014年、標高が3,190mに修正され、北アルプスの奥穂高岳と並び、日本第3位の高峰となった間ノ岳。
標柱もその際に改められたのだろうか、まだ新しい印象だ。

山頂からは、360度の大展望が広がり、南東側はるか奥には富士の頂が…

201808 ainodake 740

北東には、鳳凰三山のスカイライン。

201808 ainodake 750

今年7月に縦走した花崗岩交じりの尾根が、目線より一段低く連なる。

この他にも、北側には八ヶ岳から蓼科、北西には北アルプス、西には中央アルプスの
大パノラマが展開する。

政令指定都市の響きとは不釣り合いな、南アルプスの稜線…

       201808 ainodake 760

秋の空気の高い空が、どこまでも続く。


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  1. 2018/10/03(水) 18:02:21|
  2. 百名山 【関東・甲信越】
  3. | コメント:0

間ノ岳 (3) 仙塩尾根~三峰岳

晩秋を思わせるほど冷え込んだ朝、間ノ岳に向け、両俣小屋を5時に出発。
小屋裏から続く針葉樹の急登を登り詰める。

サブザックの身軽な装備ということもあり、コースタイム1時間のところを約40分で、
仙丈ケ岳から続く尾根との合流地点「野呂川越」に到達。

201808 ainodake600

ここからいよいよ仙塩尾根伝いのコースとなる。

この日の行程は、両俣小屋から間ノ岳までのピストン。
標準コースタイムは、登り5時間、下り3時間の計8時間。とにかく長丁場である。

その後、登り下りを繰り返しつつ、徐々に高度を稼ぐと、木の間越しに、
甲斐駒ヶ岳が見え始める。

201808 ainodake 520

乾いた空気の中、すっかり秋めいているこのあたりは、熊の出没も多いとのことで、
熊除けの鈴を、絶えずチリンチリンと揺らしながら歩く。

201808 ainodake608

さらには、携帯型ラジオもつけてみたものの、電波状態が悪く、音声が聞き取れない。
かと思うと、突然、熊本の放送局の番組が聞こえたりと、受信が安定しない。
結局、ラジオは熊除けとしては、使い物にならなかった。

なおも進むと、はるか南まで続く稜線の先に、ずんぐりとした山容が見え始める。

201808 ainodake614

仙塩尾根の名の由来である塩見岳。
意外と近くに見えるが、ここからでも標準コースタイムで、7時間を超える道のりだ。

登山道は標高2,700mを超えて、ようやく森林限界となり、ハイマツの稜線になる。

201808 ainodake613

振り返ると仙丈ヶ岳と甲斐駒ケ岳が、優雅な姿を現わしている。

この先、さらにきつい勾配を登ると、標高2,999mの三峰岳の肩に出る。

201808 ainodake616

静岡、長野、山梨の3つの県境となる三峰岳だが、少しでも余裕時間を確保するため、
山頂を踏むのは見送り、間ノ岳を目指す。

先の道のりを見上げると、山頂まで岩稜帯のきつい登りが続いている。

201808 ainodake618

時刻は午前9時前。さぁ、頂上までは、あとひと息。
(つづく)


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  1. 2018/09/27(木) 21:23:04|
  2. 百名山 【関東・甲信越】
  3. | コメント:0

間ノ岳 (2) 両俣小屋

午後3時前に到着した両俣小屋

201808 ainodake305

収容人員30名と小ぶりな山小屋の先客は3名。うちひとりは、釣り客の常連さんのようだ。
自分用に指定されたスペースで荷物を整え、長袖に着替える。

しばらくくつろぐ中で、両俣小屋周辺で熊の出没が相次いでいる旨の掲示が、広河原のインフォメに
出ていたことを思い出し、小屋のスタッフに熊の出没状況を尋ねると、あたりを気遣うような小声で、
「今年はまだ出てないんです…。」とのこと。

なぜ、そんなに小声なのか、といぶかしんでいると、小屋奥の食堂スペースからNHKラジオの気象通報の
音声が漏れ聞こえる。
時刻は、午後4時過ぎ。ここでようやく気が付く。
ラジオの気象通報を聞きながら、小屋番の女主人・星さんが天気図を書いていることに…。

…と、突然、「エェーッ!」と女主人の声があがる。
なんだろうと思っていると、書き上げた天気図を手にした彼女が、小屋の土間に入ってきながら、
「明日の富士山は気温4度だってさ。いよいよ夏も終わり、秋だねぇ。」と皆に聞かせるように言う。

谷間に位置するこの小屋に着いた時点で気温は20度を下回っていたし、明日の朝はぐっと冷え込む
のだろうなと予想する。

夕食までまだ時間があるので、野呂川のほとりへと出てみる。

201808 ainodake325

既に川面は、仙塩尾根の影に覆われている。
標高2,000mのひんやりとした空気の中でたたずみ、川の音を聞いていると、日々の慌ただしさが
次第に遠のいていく。

足元に目をやると小屋の周囲では、いくつもの高山植物が花を咲かせている。
これは、ヤマハハコだろうか。

201808 ainodake340

こちらは、ミヤマゼンコ?

201808 ainodake300-5

ミヤマシシウドに似た無数の白い花。その花びらの先には、ハナカミキリが何匹もいる。

日が傾き、周囲がすっかり冷気に包み込まれた夕方5時、夕食の支度ができたと案内がある。

食卓に並ぶ夕食…

201808 ainodake360

噂に聞いてはいたが、電気、ガス、水道もない条件下とは思えないほどの献立の数々。
食事が最大の楽しみとなる山小屋だけに、その当たりハズレは、山全体の印象に影響を
及ぼすように感じるのは、自分だけだろか。

食事後は、コタツに座り、消灯時間まで本棚に置かれた山岳関係の書物に目を通す。

201808 ainodake370

書物の中で、ひときわ存在感があるのは、小屋番の星さんが、台風の襲来に伴う暴風雨の
真っ只中、宿泊客、テント泊の40名を無事に避難させた回顧録「41人の嵐」。

今から35年以上昔の話だが、自分と数年しか変わらない大学の先輩達が数多く含まれていた
ことを初めて知った。

地震、豪雨、台風により、列島各地で甚大な被害に見舞われた平成最後の夏だっただけに、
「41人の嵐」を読み進むにつれ、自然の脅威を改めて痛感するとともに、無事に40名もの
生命を守ったにもかかわらず、至る所に反省の弁が綴られていたことが、心に残った。

やがて消灯時刻の8時となり、両俣小屋の1日が終わった。
(つづく)


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  1. 2018/09/24(月) 00:56:26|
  2. 百名山 【関東・甲信越】
  3. | コメント:0

間ノ岳 (1) 野呂川出合~両俣小屋

1日4本しかない北沢峠へ向かうバスから降り立ったのは5人。

201808 ainodake100

野呂川出合バス停。ここに降り立つのは、渓流釣りフリークと両俣小屋に向かう登山者くらいだろう。
この時の5人はいずれも登山者。うち2人の青年はテントを担いでいる。

7月に登頂した鳳凰山から眺めた白根三山。そのうちのひとつ間ノ岳をめざして、再び南アルプスの山懐に
足を運んだのは、2018年8月中旬。
この日の目的地は、ここから林道を2時間余り進んだ両俣小屋。

バス道からは非舗装の林道を行く。

201808 ainodake110

時刻は午後1時。
夕食付きで両俣小屋に宿泊するには、午後3時までに小屋に到着しないと嫌がられるという。
標準コースタイムは2時間10分。少し早目のスペースで緩い勾配を進む。

昼下がりの林道歩きは辛いという先入観があるが、この日は大陸からの移動性高気圧に覆われ、
カラッと涼しい空気のもと、青い空が広がる。

201808 ainodake120

林道は所々コンクリート簡易舗装の部分もあり、行く手には、仙丈ヶ岳から塩見岳まで約20㎞にわたって続く
仙塩尾根が見え始める。

標高約1,700mの野呂川出合から、両俣小屋までの標高差は約300m。
その間、等高線に沿うように緩やかに登りながら、仙丈ヶ岳側に源流を持つ4つの沢を越えることになる。

    201808 ainodake130

通常は、林道の下に造られた土管の中を流れ落ちる沢だが、雷雨時やその直後は増水して土管では収まり
切らずに林道を覆い、徒渉を強いられたり、時には通れないこともあるようだ。

そうした沢を越えるたびに、林道は沢が削った谷へと湾曲するため、沢が近づくと谷筋の上部が開ける。

201808 ainodake140

見上げる先には、仙丈ヶ岳の山頂付近に広がるカールが見える。

こうして沢の水を集める野呂川は、終始、林道の左手、数十mから100m近く下方の谷間を流れる。
ふと振り返ると…

     201808 ainodake205

針葉樹で覆われた谷の奥に、雪をかぶったかのような純白の甲斐駒ケ岳の頂がのぞく。

単調な林道歩きかと思いきや、秋を思わせる涼しい風の中、風景の展開も面白く、飽きない。

さらに林道を進むと、左手奥のはるか頭上にボリュームのある岩塊が見え始める。

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標高3,193m、日本第2の高峰、北岳。

この先、何度となく垣間見える北岳だが、左手に伸びる稜線上に肩の小屋が見えるかと目を凝らすものの、
なかなかそれだと確証が持てない。

思いのほか、変化に富んだ林道歩きで、そろそろ時刻が気になり始めた頃、現れた標識…

  201808 ainodake180

おそらく残りの距離を、時速3km、ないし4kmで単純で割ったものだろうが、遊び心を感じる。

やがて、野呂川出合のバス停以来、はるか谷底を流れていた野呂川に林道が沿い始める。

201808 ainodake200

希少種・ヤマトイワナのメッカとして知られる野呂川だそうだが、あまり釣り人は見かけない。

首都圏や名古屋からでも丸1日を要し、バスを乗り継いだ上に、林道を2時間近く歩いてここまで
到達する釣り人は、やはりエキスパートと呼ばれる人々に限られるのだろうか。

やがて小屋前のテントサイトが見え始めると…

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針葉樹の森を背景に、三角屋根がトレードマークの両俣小屋に到着。

201808 ainodake280

時刻は2時55分。
1泊3食付きの宿泊をお願いし、受付用紙に翌日、間ノ岳まで日帰りピストン(往復)の旨、記入していると、
受付の男性から、「オォ!ピストンは、今シーズン5人目です。」と感嘆の声が上がる。
(つづく)


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  1. 2018/09/01(土) 12:59:01|
  2. 百名山 【関東・甲信越】
  3. | コメント:0
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HAM1826

Author:HAM1826
季節の草花、温泉、旅行記をはじめ、自分の気に入っている風景を写真日記風に綴っています。

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